ティンホイッスルについての詳細は、ウィキペディア「ティン・ホイッスル」も大変参考になります。ぜひご覧ください。
ちなみに私がティンホイッスルの情報をこのサイトで発信し始めたのは2001年3月13日です。そのだいぶあとにウィキペディアができたようです。わーいうちのサイト凄いなーw
当サイトを開設した当初の2001年当時は、日本ではまだティンホイッスルの総合情報サイトが無かったので、自分で作った次第で。
ですので世間では、私が「日本でのティンホイッスル総合情報サイトの第一人者」ということになっているようです。照れくさいですねw
ティンホイッスルは、たて笛です。管楽器の仲間です。運動会やサッカーなどで使われている笛もホイッスル(whistle)で、スペルも意味も同じですけど、ティンホイッスルという名前のものは、たて笛のことを指します。
例:ジェネレーション(ブラス)のティンホイッスル
「ティンホイッスル」の元々の名前の由来は、ティン(ブリキ)でできた管体にホイッスルを付けて(正確にいうと木のブロックをはめてホイッスル部分を作って)、たて笛として音が出るようにしたことが由来です。これが元祖のティンホイッスルの構造です。
最初に作られたティンホイッスル「クラーク
オリジナル」の、ティン(ブリキ)の管体に木のブロックをはめて作られたホイッスル部分
ニッケルシルバーの管体に木のブロックをはめ込んで作られた「ショウ」のホイッスル部分
今では様々な材質や構造の機種のほうが圧倒的に多く作られているのですが、昔の「ティンホイッスル」という名前がそのまま名残で今でも使われているようです。今では様々な材質の管体にプラスチックのマウスピースを差し込んだタイプが多いですが、全管プラスチックのディクソンやスザート、全管アルミニウムのオーバートンやチーフテン、全管木のアドラーなど、マウスピースが管体と一体化した機種もかなり多くあります。
大雑把に言うと、高い音域が出るティンホイッスルのことです。具体的に譜面で表わすと、ト音記号の譜面に表わせる音域の笛です。「クラシック楽器のピッコロやソプラノリコーダーとほぼ同じ音域」と考えれば解りやすいでしょう。キーは「ソプラノD管」が一般的です。またソプラノD管は「high-D管」とも呼ばれます。Low-D管と区別するためにそう呼ばれることが多いようです。
余談の笑い話で、ティンホイッスルの一般的なキーがソプラノD管だということを知った経緯など。
ティンホイッスルは、リコーダーとは全く違う笛です。トーンホール(指穴)の数も少なく、2オクターブ目と3オクターブ目の出し方も違い、作りもはるかにシンプルで部品点数もずっと少ないです。音出しの原理や作りは、とにかく原始的でシンプルです。個人的には、そこが最大の魅力なんですけどね。
トーンホールが6個しかない
管体の裏側には何も無い
息を吹き込めば簡単に出ます。フルートやケーナや尺八などのようにアンブシュア(唇の形)を作る必要はありません。アンブシュアが崩れて音が出なくなって挫折するという心配は皆無ですので、ご安心を。音の出にくいティンホイッスルもごく稀にありますが、殆ど(99%以上)のティンホイッスルは簡単に音が出せます。
先にも書きましたが、作りが原始的でシンプルであるがゆえに、マウスピース部分のウインドウェイやエッジ、そしてトーンホールなどの成型がほんの僅か(0.5ミリ以下の単位)でも狂っていると、モロに演奏性や吹きやすさにシビアに影響が出ます。特にマウスピース部分の正確な成型はとても難しく、かなりのデリケートさを要求されるので、メーカーのウデの見せ所でしょうね。その意味で千円くらいからの安い量産品のティンホイッスルには個体差のバラつきがあり、稀にものすごく性能がいいロットもある反面、音が出にくかったりピッチバランスがかなり狂っていてトーンホール音痴になっているロットもあったり・・・と、同じメーカーの機種でも「当たり」と「外れ」と「真ん中くらい」の品質のものがあるようです。なので、安いティンホイッスルほど「当たり」「外れ」が多いということですね。
ただ、「外れ」を買ってしまったからといって諦めるのは早いかもしれません。こちらのページ、
「安ティンホイッスルの改造による性能向上」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n251571
が大変参考になります。「どうせ外れを引いちゃったんだから、開き直っていじり倒して遊んで、結果的に性能が上がればめっけもん」という気持ちで改造にチャレンジしてみてはイカガでしょう? 私は「外れ」を引いた時にはそうしてます。
また、これは半分冗談ですけど、元々の価格が安いので、クジ引き感覚で「当たり」が出るまで同じ機種を何本も買い続けるとか、どうでしょう?(笑)
ウチのサイトでも「ティンホイッスルの改造方法まとめページ」を用意してありますので、どうぞ。ただし改造はあくまでも自己責任でやってくださいね。失敗しても私は責任取れないので。
大半のメーカー保障範囲内ですと、2オクターブまで(D管でいうと2オクターブ目のC#まで)となっているようです。ただしティンホイッスル本体の付属の運指表に3オクターブ目の運指も一部だけ載せている機種もあるようです。
出せますが、D管での3オクターブ目でもEあたりになると、ちょっと金属的な音が目立ってキンキンした音になりますね。
「そこがいい」という方もいらっしゃるようですが、D管での3オクターブ目の実用的な最高音はF#くらいまでなのではないかと・・・ これは個人の好みの別れるところでしょうね。
知っている範囲ではオークやスザートなどはすごく綺麗な3オクターブ目の音が出ます。
上の音源を聴いていただけるとおわかりのように、低音部や中音部はリコーダーと同じくらいで、高音部はリコーダーよりもやや大きいです。
何とも言えません。元祖のティンホイッスルの音色は、カスレた安っぽい音色なんですけど、「その安っぽい薄っぺらい暖かい音色がたまらなく好き」という私のようなヤツも居ますし、スザートのようなとにかく綺麗な澄んだ音色を好む人もいらっしゃいますし、オーバートン(現ゴールディ)やチーフテンのような吠えるようなドスのきいた音色を好む人もいらっしゃいます。ですので音色については、「これが一番優れた音色だ」という基準は無いと思います。
ホントみたいです。事実、上の私の演奏は、本来のティンホイッスルらしくない、固くて尖った音色になっています。でも本当にウマイ人が吹けば、もっと柔らかい丸っこい、優しくて表現豊かな音色になるようです。全く同じ機種でも吹く人によって音色まで変わってくる、まさに「魔法の笛」ですね。
メーカーによって個体差がありますが、ソプラノD管の長さは、30センチくらいです。ソプラノD管の重量は、ソプラノリコーダーよりも軽いものが大半です。取り扱いに苦労するほどの重い機種は、あまり無いですね。
最も軽いと思われるウォルトン
ギネス
世間ではアイルランドの笛と思っている人が相当多いようなのですけど、アイルランドではなく、イギリスの笛だと思います。いちばん最初(1843年)にティンホイッスルを作ったメーカーがイギリスのイングランド地方のメーカー「クラーク(Clarke)」ですので、ティンホイッスルの発祥の地はイギリスのイングランド地方だと思います。ティンホイッスルの歴史は古いので断定はできませんけど、イギリスのイングランド地方であるという可能性がかなり濃厚だと思います。あくまでも個人的な意見に過ぎませんけどね。
まー私は、「アイルランドもイギリスもお隣同士の国だし、細かいことはどーでもいいじゃーん。大体あの一帯が発祥だよん」って考えです。イイカゲンですかね?(笑) 発祥の地にこだわるよりも笛そのものを愛したいですね。
クラークのロゴ
はっきり言って、ティンホイッスルは、楽器としてはすごく安いです。千円くらいの機種からあり、その値段の機種でも立派に演奏できます。プロの演奏家もその安い機種を使っていることが多いです。比較的高い機種でも5~6万円くらいで買えます。それ以上の値段のティンホイッスルも僅かながら作られているんですが、そんなチョ~高いティンホイッスルはほとんど「プロがレコーディング用に使うもの」あるいは「お金のあるコレクター向け」の場合が多いようです。
クラシック楽器のフルートの最高級品が200万円くらいする反面、ティンホイッスルの最高級品は10万円以下で買えるみたいですから、ものすごくリーズナブルで庶民的な楽器だと思います。
ちなみに下記の値段表は2001年に買った当時の値段ですので、現在では値上げしている機種がほとんどでしょうね。当時の値段で安い順に挙げてみました。
Feadog
Brass Soprano D
600円(600JPyen)
Walton's
Mellow Soprano D
600円(600JPyen)
Walton's
Standard Soprano D
900円(900JPyen)
Generation
Brass Soprano D
900円(900JPyen)
Clarke
Sweetone Soprano D
各1,000円(1,000JPyen)
Walton's
Guinness Soprano D
1,200円(1,200JPyen)
Generation
Nickel Soprano D
1,300円(1,300JPyen)
Clarke
Original Soprano D
1,600円(1,600JPyen)
Oak
Acorn Soprano D
1,600円(1,600JPyen)
Oak
Soprano D
1,800円(1,800JPyen)
Dixon
Soprano D
2,400円(2,400JPyen)
Dixon
SV Soprano D
2,600円(2,600JPyen)
Susato
Soprano D tunable
2,800円(2,800JPyen)
Dixon
Soprano D tunable
3,200円(3,200JPyen)
Dixon
one piece type-ABS Soprano D
3,600円(3,600JPyen)
Shaw
Soprano D
3,650円(3,650JPyen)
Adler
Classic Soprano D
7,000円(7,000JPyen)
Chieftain
Soprano D
13,000円(13,000JPyen)
Overton
Soprano D
18,000円(18,000JPyen)
業者さんにもよりますが、現在(2015年)の時点では、クラークやウォルトンなどの最も安い機種でも千円くらいはするようです。やっぱり物価が上がってますね。
何とも言えません。基本的には高い機種のほうが高性能なことが多いですし、様々な面で完成されている場合が多いんですけど、安い機種のほうを好む人も大勢いらっしゃいますので、個人の好みの問題かと。ハッキリ言えなくてごめんなさい。
参考までに、私のティンホイッスルの愛用経歴は、最初に手に入れてかなりの期間吹いていたのが1,300円のジェネレーション、次に吹いたのが13,000円のチーフテン、次が18,000円のオーバートン(現ゴールディ)、次が3,650円のショウ、次が3,000円のディクソンDX001D、そして今の2,000円のディクソンSVという流れです。演奏スタイルや好みが変わっていくにつれて高い機種から安めの機種に戻ってるんですよね。ま、こういう私みたいなパターンのヤツも居るってことで。
ティンホイッスルには様々な呼び方があり、「ティンホイッスル(tinwhistle)」「ペニーホイッスル(pennywhistle)」「フラジオレット(flageolet)」「フィップルフルート(fippleflute)」などのいろんな呼び方をされています。でも呼び方が違うだけで、みんな同じ笛です。ティンホイッスルという呼び方がいちばん広く普及しているんじゃないかなと思うので、とりあえずうちのサイトではティンホイッスルと呼んでいるに過ぎません。
ちなみに「ペニーホイッスル」という呼び方の由来は、本当に大昔ですけどティンホイッスルが発明された当時、「1ペニーで買えるほど安い笛」という意味で使われだした呼び方らしいです。でも現在では数千円から数万円もする機種もあるので、そういう機種はもはや「ペニーホイッスル」とは呼べないですね(笑)。現在では、千円くらいからの安い量産品のティンホイッスルをまとめて、昔の名残で「ペニーホイッスル」と呼んでいることが多いようです。
2016/12/23追記。
補足:こちらをどうぞ。ツイッターで見つけました。https://twitter.com/fuetoguitar/status/811902745863041025 1ペニーで買える笛という意味じゃなかったみたーいw そうだったのか・・・
また、「ティンホイッスルという名前が長ったらしい」という人は、「ティン笛(ぶえ)」とか「ティン」とか呼んだらいかがでしょう?(笑) 私は初めてティンホイッスルを買った当初からリアル生活でそう呼んでます。誰でも思いつきそうな略称だし、なんのひねりもないですけど(笑)。
また、ツイッターで知ったのですけど、「ティンホ」という略称も使われているようです。「ティンホ」、かわいい響きですね。どなたが最初に言い出したのかしら?
また、「ティンホイッスル」「ペニーホイッスル」「ティンホ」「ティン」という名前にヒワイなイメージを感じるという人もいらっしゃるようで(そういう見方もあったかw)、その場合は「アイリッシュホイッスル」とか、Low管は「アイリッシュローホイッスル」とでも呼ぶのが無難なんじゃないでしょーか? あとは知ーらないっとw
あと、こんな呼び方はたぶんどこにもないでしょうけど、私は個人的にティンホイッスルのことを「たてピッコロ」と時々呼んでます。なんでかというと、最初に始めた管楽器がキーメカニズム付きのモダンピッコロ(クラシックとかでよく使われてるヤツ)で、すごくお気に入りで吹いてたけどアンブシュアが崩れて音が出なくなって挫折した時のショックがあまりにも大きく、全てを失ってしまったという絶望感まで感じて、数年間はそのピッコロのことを引きずっていて忘れられず、ずーっと心の奥底に悲しい思い出として残していました。のちに更に気に入る笛であるティンホイッスルを見つけてからはその悲しみは充分すぎるほど癒されたのでいいんですけどね。それで大好きだったピッコロへの愛情も込めて、ピッコロよりも更に好きになったティンホイッスルのことを、今まで出会ってきた中で最も好きになれる笛という意味で最大の愛情を込めて「たてピッコロ」って呼んでるんです。元々ピッコロという言葉は「小さな笛」という意味ですし、ピッコロとティンホイッスルは長さも大きさも大体同じですからね。いいんじゃないかと。
ツイッターにも書いてるので、よければこの「たてピッコロ」って呼び方、広めてくれると嬉しいなー。
https://twitter.com/watashi_meachan/status/850667608416296961 めあ@幼な子のように何でも愛したい@watashi_meachan 2017年4月8日 大好きだったモダンピッコロへの愛情も込めて、個人的にティンホイッスルのことを「たてピッコロ」と呼んでる。 |
「じゃぁローホイッスルはたてフルートなのか?」というツッコミは却下w
ツイッターの自分のツイートから。呼び方を思いついたので。
https://twitter.com/watashi_meachan/status/913148531187126272 めあ@幼な子のように何でも愛したい@watashi_meachan 2017年9月28日 フルート=60cmちょい ローホイッスル=60cmくらい ってことはだ、 ローホイッスルをただの「ホイッスル」と呼んで じゃなければ、「ホイッスル」を「フィップル」に読み替えて |
どうでしょう?「ピッコロホイッスル」あるいは「フィップルピッコロ」って呼び方。オシャレでかっこいいと思いません?
https://twitter.com/watashi_meachan/status/918947242374922240 めあ@幼な子のように何でも愛したい@watashi_meachan 2017年10月14日 ほう、ティンホをこう呼ぶのもありかな。 ティンホイッスル=縦ピッコロ=Vertical Piccolo(バーティカル・ピッコロ)=バーピ バーピ この呼び方広めたい。 ピッコロと同じ音域で管体の長さも同じの縦笛だから。 |
Vertical Piccolo(バーティカル・ピッコロ)、略してバーピ、この呼び方いいなー。好きだ。おしゃれだし可愛い。
ブリキ、ニッケルシルバー、木、真鍮、ABSやPVCなどのプラスチック、アルミニウム、などなど、機種によって材質は様々です。
スザートのように管体のジョイント部分にゴムを使っている機種は、そのゴムが経年変化で老朽化して交換が必要になるのですけど、消耗部品があるのは、そういうごく一部の機種だけです。
Susato
Soprano D tunable
スザートのジョイント部分
ゴムのリングが老朽化してくることも・・・?
スザート以外の殆どの機種は、消耗部品は無いです。買ってしまえばあとはそのまま何も部品交換をしないで、ずっと使えます。ですので維持費も全くかからないです。
一部の業者さんで売ってることは売ってるのですが、あまり一般的には出回っていないようです。ほとんどのティンホイッスルはちょっとやそっとじゃ壊れない笛なので、ハードケースに入れて保管する必要が無いんです。バッグに無造作にガシャガシャと放り込んで持ち歩いても平気なくらい丈夫な笛です。うちのサイトではハードケースを作るページ「ティンホイッスルのケースの工作」がありますけど、これは個人的な趣味で作っただけのことですから。ソフトケースなら国内海外問わず、いろんな業者さんで売ってます。
木製ハードケース
パイプ式ハードケース
なお、ディクソンのサイトやBig Whistle Musicでティンホイッスルを買った時に、入っていたハードケースが、これです。透明なプラスチックケースで、ロックもしっかりかかって、なかなかの優れものです。
ディクソンのは四角い筒で、Big Whistle Musicのは丸い筒ですね。最近では通販で買うとこういうハードケースも付いてくることが多いようです。
あと、このツイートが参考になりました。私は持ってませんけど、ティンホイッスルのハードケースにいかがでしょう? 「ホルベイン」の水彩筆入れらしいです。
https://twitter.com/HazeinHeart/status/585822289016459264
http://www.amazon.co.jp/dp/B0091FRGSE
ウォルトンのギネスやリトルブラックなどは管体が薄いアルミで弱いので、そういう機種だけはハードケースに入れたほうがいいかもしれませんね。あるいは、裸のままでカバンに入れるのなら一番上に入れるとかしたほうがいいかも、です。
えっと、持ち運びに使うケースについて・・・
10年以上前に思いついたのに実践していないことですけど(笑)、肩から下げるタイプの野球のバットケースなんて、ローホイッスルも含めて何本もまとめて入れられるから、持ち運びに便利かな、と。バットケース買おうかなと思いつつ今までの愛用のショルダーバッグに入れちゃうので、未だに買ってません(笑)。
あと、釣りざおケースにローホイッスルを入れて持ち運んでいる方もいらっしゃるようです。私ゃ持ってもいない(笑)。
最近では、ローホイッスルも入れることを考えて、ダイソーなどで扱っている筒型の書類ケースをネットで買って使っています(ツイッターでわっさんにアイディアをいただきました)。ダイソー店頭だと売り切れてることが多いそうなのでネットで買った次第です。
いかんせん日本では知名度の低い笛なので、ギターやピアノのようにどこでも売っているというわけではないのですけど、それでも確実に手に入ります。うちのサイトのコンテンツ「世界中のティンホイッスルサイト」に、国内と海外の販売業者さん一覧を載せていますので、そちらをご覧ください。
また、「ティンホイッスルの入手法」のページがあるので、そちらもどうぞ。楽器屋さんだけでなく、通信販売の業者さんも載せています。
VISAやMasterのクレジットカードをお持ちであれば、イギリスのBig Whistle Musicもオススメです。一般的に知られているメーカーのほとんど全てのティンホイッスルを扱っているみたいです。Big Whistle Musicは昔はJCBのクレジットカードが使えたんですけど、残念ながら今は使えないみたいです。ディクソンSVは、ここで買いました。というかここでしか買えません。でもクレジットカードを持っていなくても、日本の業者さんにお願いすれば、中には輸入代行をしてくれる業者さんもあるかもしれませんね。
以下、日本の販売業者さんについて。
amazonでももちろん取り扱っていますけど、それは省略して、と。
個人的には、複数のプロ奏者さんが商品の品質をチェックしてから出荷している「EMP(アーリー・ミュージック・プロジェクト)」さんがオススメですが、あまりにも品質の悪い機種は販売していないので、そこらへんは皆さん個人の判断にお任せということで。EMPさんは楽器屋さんという形式のお店は構えておらず、「通信販売の事務所」なんですが、それでも私は遠路はるばる直に買いに行ったことが多いです。所長さん(店長さん)は楽器の性能や演奏方法について厳しいことを言う人ですが、だからこそ参考になる助言を今まで多くいただきましたし、今までずいぶん助けられました。今は仕事が忙しくてなかなか直に買いに行けないんですけどね。またいつか行きたいなぁ・・・
(アーリー・ミュージック・プロジェクトさんは、かなり悩んだ末に、現在のティンホイッスルやフルートの在庫が売り切れ次第、販売を中止するらしいです。残念だなぁ・・・)
あと、「ギタルラ社 東京古典楽器センター」さんもオススメです。こちらは通販もやっている「楽器屋さん」です。直に行ったことがあるんですけど、お店は閑静な住宅街の中にあります。ティンホイッスルのソフトケースも多数販売されているようです。
「とにかくたくさんの機種を扱っている」という点では、「ケルトの笛屋さん」がオススメでしょうね。ただ、私の大好きなディクソンやショウやウォルトンのティンホイッスルだけは、なぜか取り扱っていないようです。個人的にそれが残念・・・ 何か事情があるんでしょうね。ティンホイッスルのソフトケースも多数販売されているようです。
さいたま市にある、こだわりのアイルランド専門店「グレンフィナン」さんも、たくさんの機種を扱っていてオススメですし、ディクソンのティンホイッスルも多数扱っています。ティンホイッスルのソフトケースも多数販売されているようです。昔からウチにリンクも張ってくださっています。ありがとうございます。
広島市の「民族楽器専門店トーザイ」さんでも、私は時々ディクソンを筆頭とするティンホイッスルを買っています。いいお店ですよ。
半音運指(代え指で半音を使うか、指穴を半分塞ぐ)を使わない場合、Dと平行調のBm、Gと平行調のEm(これでも半音のCが入る)だけですけど、半音運指を織り交ぜれば、主に、D(Bm)、Eb(Cm)、E(C#m)、F(Dm)、G(Em)、A(F#m)、Bb(Gm)、C(Am)など、いろんな調の曲に使えます。でも、D管一本でそこまで頑張るよりはキーの違う機種に持ち替えたほうが断然ラクでしょう。キーの違う各機種で出せる音域の問題もあるので、曲によっていろんなキーのティンホイッスルを何本も用意している人もかなりいらっしゃるようです。一部の高級機種は別として、元々安い笛なので、何本も買ってもお財布には優しいですから。
個人の肺活量や息の強さや瞬発力によって吹きやすさは十人十色ですし、個人の好みの問題もかなり絡んでくるでしょうから、一般的な「吹きやすさランキング」を作っています。参考になれば幸いです。
代表的なデメリットを一つだけあげるとしたら、低音部は弱く吹くために静かな音になり、中音部から高音部にかけてはだんだん強く吹く必要があるので、自宅で練習する時に近所迷惑を気にしてしまって、のびのびと高い音を吹けないことでしょうね。
でも音楽的な表現の観点から見れば、低音部から高音部にかけて自動的にクレッシェンドやデクレッシェンドがかかることになるので、それだけでティンホイッスル特有の音楽的な表現になることがメリットでしょう。
これらのメリットやデメリットは個人個人の住宅環境や好みによっても変わってくるでしょうね。
あくまでも個人的な意見に過ぎませんが、クラークのスイートーンでしょうかね。ただスイートーンだけをずっと長く吹いていると、他のティンホイッスルを吹いた時に違和感を感じることがあるかもしれないので、次へのステップ用としてウォルトンやオークやアコーン、その次にディクソンSVやスザートでしょうね。特にオークやアコーンやディクソンSVは、息への反応がものすごくいいために少ない息量で吹けて、高音部も綺麗な音色を出しやすいので、初心者にはオススメしたいです。
あるいはもっと資金に余裕があるなら、私は吹いたことがないんですが、バークがオススメなのではないかな、と思います。バークは2オクターブ目をあまり強く吹く必要がなく、吹きやすさの面でも音量バランスの面でも、初心者からもプロからもかなり評価が高いそうです。ただし値段もかなり高いようですが・・・ バークの特徴や演奏性についてはこちらとこちらとこちらが参考になります。
私は管体内部の掃除にはリコーダー用の掃除棒を使って、ウインドウェイとエッジの隙間(歌口)の掃除には綿棒を使っていますけど、クラークとかショウなどのテーパード・ボアのタイプで、なおかつ管体内部に管体の接合部が入り込んで出っ張っている機種などは、掃除棒が入りにくいでしょうね。
クラーク
オリジナルの管体内部
ショウの管体内部
クラーク
スイートーンの管体内部
ご覧のように、管体内部に接合の出っ張りがありますね。管体がストレート・ボアで接合部がないタイプなら、掃除棒も難なく入るし隅々まで掃除できるんですが・・・うーん・・・どうしたもんでしょう?
ウインドウェイ内部の掃除には、レンタルCDショップの会員カードや古いクレジットカードなどのプラスチック板を切ったものが最適だと思います。金属製のはウインドウェイ内部を痛めてしまうので、プラスチック製のほうが安全でしょうね。
自作したプラスチックの掃除板
掃除したあとの水分の除去には、メモ帳を細かく折りたたんだものを
こうやって入れて抜き差しして乾かしてます。
あと、hataoさんのツイートが参考になったんですけど、歯間ブラシがウインドウェイ内部を掃除するのにちょうどいいそうで、買って使っています。ただ軸が金属製のものはウインドウェイ内部を痛めるかもしれないと思って、私はオールラバー製の歯間ブラシを使っていて、実際に持ってるのは、これです。クリエイト社製の、目安2(SS)4(M)です。商品のLOT番号は15G07です。
(ウインドウェイが長いオークC管でも、ここまで歯間ブラシの先端が届いて掃除できる)
ご覧のとおり取っ手部分が平べったいので、ウインドウェイの入り口側から突っ込むだけでも、取っ手部分がウインドウェイ内部にまで入って、歯間ブラシの先端がウインドウェイ出口を通り越してエッジにまで届いて、かなりの掃除になって便利です。
エッジ側から掃除するのはちょっと歯間ブラシの先端を曲げればできるんですけど、うっかりエッジを傷つけてしまいそうで怖い場合は、上の写真のように、「平べったい取っ手タイプの歯間ブラシを使ってウインドウェイ入り口からのみ掃除する」方法がオススメかも、です。個人的見解ですけどね。
高音部はかなり音が大きいので、防音設備のない自宅の場合は近所迷惑をどうしても気にしてしまいますよね。屋外は農道とか、
(いつも行ってる近所の農道)
あと河川敷とか公園とかビルの屋上とか、いくらでも練習場所があるからいいとしても、自宅以外での屋内での練習に限って言えば、使用料金が高めでもいいのなら音楽スタジオ、安くあげたいのならカラオケボックスくらいしかないような気がします。・・・けど、もっと他にも屋内でのいい方法があるかもしれません。
もし車をお持ちでしたら窓を閉め切って吹けば、かなりの防音効果があります。それで民家の少ない場所で吹けば誰にも文句は言われないんじゃないでしょうか? 私は時々仕事中に、休憩がてら路肩に社用車を停めて車内で練習している時があります。車って意外にも防音効果がかなり高いんですよね。
ウインドウェイ出口とエッジとの間(歌口)の左右にテープを貼って歌口の上の部分をある程度塞ぐ方法がありますけど、ビニールテープやセロテープだと糊の跡が残って汚くなっちゃうので、知っている範囲では、プラモデルの塗装とかに使う、糊の跡が残らないマスキングテープがオススメです。模型屋さんなどで300円くらいで売ってます。こんなのです。塞ぐ範囲は、歌口の2/3くらいを塞ぐといいようです。試しにもっと塞ぎまくって隙間を1ミリくらいにしてみたことがあるんですけど、一応音は聞こえても音階が殆ど聞き取れなかったです。
あと、ウインドウェイの出口の端っこにつまようじを差し込むという方法もあるようです。これってミュート目的以外でも、うまく差し込めば、ウインドウェイ出口の絞りを強くできるから、高音部での息がラクにならないでしょうか? もちろんつまようじは先端をキツめにシッカリ差し込む必要がありますけど。
(↑片側だけ差し込んだ状態。もちろん尖ってる部分のほうを差し込む)
息がラクになるのか、とか、低音部が出にくくならないか、とか、ピッチが狂わないか、とかはテストしてないから、わからないんですけどね。ただの思い付きです。
(↑後日談。えっと、オークC管でやってみたところ、全体的に息がラクになって、低音部がやや力なくなったけど、高音部がかなり息がラクになりました。ピッチにもほとんど影響は出なかったですー。参考になれば幸いです。たまたまオークC管がつまようじ作戦に合ってただけかもしれないので、他の機種のことは、わかりませんー)
ミュートの話に戻って、細く切ったスポンジを歌口の左右どちらか片方、あるいは両サイドに突っ込んでミュートする方法もあるようです。要するに歌口の左右の幅を狭くすればいいってことですね。
ですが、ティンホイッスルの場合、ミュートして歌口を狭くした音はどうしても正しいピッチにはなりにくい傾向があるので、できれば開放された場所でミュート無しでのびのびと吹きたいものですよね。・・・って、それができれば苦労しないか・・・
オークやクレア ニッケルなどは管体のニッケルメッキが滑りやすいですよね。親指が当たる部分に布製の絆創膏を貼るか、サンドペーパーでメッキをこすってザラザラにしてみてはいかがでしょう? あとトーンホール(指穴)の周りをサンドペーパーでこすれば、押さえる指も安定しやすいと思います。私はそうしてます。「見た目が汚くなるからイヤ」という場合は・・・さて、どうしましょ。
アイリッシュでスライドを多用する場合は、トーンホールはサンドペーパーでこすらないほうがいいですね。スライドする時に指が滑りにくくなっちゃいますから。
管楽器奏者さんでしたらご存知のように、上がります。ただ、D管ティンホイッスルのことしかわからないんですけど、温まってくると最低音のDとE辺りが非常に温度差に敏感なようです。それ以上の音はあまり影響を受けなくても、最低音のDとEだけは、温まってからはかなり気をつけて吹かないとピッチが上がりすぎちゃいますね。
ただ、マウスピースの空洞を「詰め物作業」で埋めたウォルトン メロウDは、そういう症状は出ていません。なぜなのかはわかりませんが・・・
ティンホイッスルの演奏初心者でもベテランでも関係なく、「どうやったらこれこれこういう音が出やすくなるのか」という改造の知識と技術さえあれば、ある程度誰でもできると思います。「ティンホイッスルの改造方法まとめページ」を用意してありますので、どうぞ。ただし改造はあくまでも自己責任でやってくださいね。失敗しても私は責任取れないので。
ティンホイッスルのコンテンツのみをご覧になりたい方は、「ティンホイッスル全般話(直ブックマーク用ページ)」をご覧ください。
ティンホイッスル初心者さんには大変参考になる、わっさんのスレッド
https://twitter.com/fuetoguitar/status/1643890530617806848
あと、英語ですけど、チョ~有名どころの大御所サイトで「Chiff & Fipple」というサイトがあります。ティンホイッスルが好きな人はみんな知ってるんじゃないでしょうか。ティンホイッスルのあらゆる情報が網羅されています。英語が読める方はぜひご覧ください。
http://www.chiffandfipple.com/
それから、この記事も大変参考になります。ティンホイッスルの構造や改造についてかなり熟知した人だと思います。ぜひご覧ください。
「ティンホイッスル(tin whistle)について」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n241209
「安ティンホイッスルの改造による性能向上」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n251571
あと「地球の音色」も大変優れているそうで、ティンホイッスルの様々な面で至れり尽くせりの大変充実した内容だそうです。私ゃアイリッシュやらない人間だから参考にはならないと思って買ってませんが・・・。