◇解説 ジェネレーション ニッケル◇

(※2015年現在のジェネレーションは、金型が劣化していて、音が出にくいロットが多く出回っているそうですので、金型が作り直されるまでは買わないほうがいいかもしれません。2001年のランキング当時は本当に名器だったのですが・・・)


レビューは、あくまで個人的な感想に過ぎません。初めに必ずこちらをご覧ください。

いろんなアングルの写真

大きい写真は準備中です。

ジェネレーションのニッケルは、新品ではほんとにピッカピカというカンジです。


Generation Nickel Soprano D

メーカーのロゴは、フィルムを使ったラベルです。でも剥がれやすいんだよなぁ。

ウインドウェイ出口の絞り込みは、けっこう強いです。このおかげで息に対する反応がいいんでしょう。

時々、トーンホールに塗装のバリができてて、指先が痛いこともあります。

長く使っていると、ご覧のとおりトーンホールの周りが変色もしますし。

ニッケルメッキでは、長く使ってると管体に当てた小指の跡が残っちゃいますね。トーンホールの変色と同じで、仕方がないんでしょう。


特徴

現代のティンホイッスルの代表的なタイプが、マウスピースがプラスティックで管体が真鍮で、更に管体がストレート・ボアのタイプでしょう。

ジェネレーションのニッケル仕上げの音色は、僅かに柔らかい、金属音が押さえられた音色です。ティンホイッスルの標準的な音色を若干綺麗にしたカンジです。

このタイプで、ジェネレーションは世界中で圧倒的なシェアを誇っているようです。ただ、金属アレルギー体質ですと、ニッケルメッキに拒絶反応をおこす人が居るかもしれません。

管楽器の経験がある人ならば大体すぐに吹き方のコツを掴めるという、ある意味でナメられやすいティンホイッスルなんですけど、それだけ完成度が高いということでしょうね。ブラスのタイプにも同じことが言えます。

マウスピースをお湯で温めて外してチューニングができます。ただし、実用的で安全なチューニングの範囲は狭いです。A=445Hzから446Hzくらいを基準にチューニングしなければならず、無理矢理A=440Hzに合わせたジェネレーションに慣れてしまうと、息使いがヘタになってしまうという「大きな落とし穴」が待っています。怖いです。私は以前その落とし穴に落ちていた一人なので、尚更実感があったりします。


メーカーについて

ジェネレーションを作ってるメーカーは、世界中からの需要が多いにも関わらず、品質をほとんど落としていないようです。ライバルともいえるウォルトンが需要に追われて金型を劣化させて品質をどんどん落としてるのに対し、ジェネレーションはそういう不具合は見せていないですね。

たぶんジェネレーションは、生産ラインでのバックボーンがしっかりしているんでしょう。新しい金型を早めに作っておいて、今まで使っていた金型が劣化してきたらすぐに、あらかじめ作っておいた新品の金型に換える。こういうサイクルを繰り返してるのではないかな、と。

ジェネレーションのサイトはこちら。

http://www.barnhide.co.uk/index.html
(現在リンク切れ)


Home