◇Skip Healy Piccolo◇


※レビューは、あくまでも主観・個人的な感想であって、「吹きやすい」という表現は、あくまでも「自分の吹き方に合っている」という意味に過ぎません。別の人が吹いたらきっと吹きやすさの印象が全然違ってくるでしょうね。


スイスのHealy Flute Companyに注文して、フルオーダーメイドで作っていただいた、ソプラノD管(high-D管)のアイリッシュピッコロです。もちろん完全な手作り品で、私の細かい要望を全て取り入れてもらった完全なフルオーダーメイド品です。持っている笛の中でも最高のお気に入りで宝物にしています。

Healy Flute Companyの元々の本拠地はアメリカで、アメリカのサイトはこちら

Skip Healyさんはアメリカ生まれのアメリカ育ち、生粋のアメリカ人で、近年になってから笛の工房をスイスに移して事業を続けているそうです。ですので製作者はアメリカの方なのですが笛はスイス製になります。

私は英語が苦手なので自分で直にHealy Flute Companyに英文で詳しいオーダーメイド内容を伝える自信がなかったため、ケルトの笛屋さんの代表者のhataoさんに相談とお願いをして、hataoさんを介してHealy Flute Companyの代表者Skip Healyさんに、私の希望するアイリッシュピッコロの造形やオプションなどのオーダー内容を英語に翻訳して伝えてもらい、発注してもらいました。
それ以後も私は3ヶ月間、hataoさんと頻繁に連絡を取り合いながら、やっと念願叶って私の元に届きました。


Skip Healy Piccolo Soprano D / six holes version

↑これがヒーリーさんがスイスからの出荷前に撮ってくれた写真。

 


そしてこれが、日本に入国してからhataoさんが私への発送の前に彼のスマホで撮ってくれた写真で、これが本当の色です。

 

それで、ここから下の全ての写真は私のスマホのカメラの設定が悪くて全体的に金色がかって写っているのが多いんですけど、実際の色はすぐ上のhataoさんの写真のとおり金属部分は完全な銀色で、管体は殆ど真っ黒です。
典型的な「黒と銀色の笛」なのです。
私もそのうちスマホのカメラの設定をし直して、ちゃんとした実際の色でこのページに再アップしたいと思っています。

では、ここから下の全ての写真は私のスマホで撮影したもので、ちょっと色のおかしい写真が多いです。

ご覧のとおり、6穴です。サムホール(左手親指用の穴)は開いていませんので管体の裏側には穴はありません。サムホールの無い6穴のほうがよかったので。
指穴の数と配置はよく見かける一般的な仕様のティンホイッスルと同じですね。

キー付きのモデルもオーダーできますが、私はこういう完全なキーレスのモデルが欲しかったのです。
そしてBb管やC管ではなく、絶対にD管が欲しかったのです。ですので細かな要望を全て伝えてもらってオーダーメイドしてもらいました。

では、Skip Healy Piccoloの各部のディテールの写真です。


写真ではわかりにくいですが、歌口の息が当たるほうのエッジには、管体の外側のエッジを削って鋭くするアンブシュア・カット(正確にはアンブシュア・ホール・カット)が施されています。これも私が頼みました。アンブシュア・カットはHealy Flute Companyが提供しているオプションですが、Skip Healyさんによれば、アンブシュア・カットをすることによって息が効率的に音になって、よく響くらしいです。
他社のアイリッシュピッコロやモダンファイフやアイリッシュフルートにも見られる加工ですが、これはHealy Flute Company独自の加工技術を施したカット形状らしいです。

チューニング・スライドが付いているのでチューニングができるわ、自分好みに歌口を手前に回して吹けるわで、いいことずくめです。

 

このチューニング・スライドのジョイントに彫られている刻印ですが、表側のHFcoは「Healy Flute Company」のロゴです。
また、E.G.R.I.の意味は「East Greenwich, Rhode Island(米国ロード・アイランド州の、イースト・グリニッジ町)」の略で、米国東海岸に位置するイースト・グリニッジ町はSkip Healyさんが生まれ育った町であり、笛工房の事業を始めた町でもあるそうです。生まれ育った町で事業を始めたのですね。そういう経緯を記念として刻印にしているそうです。
裏側のD1185の刻印の意味についてだけは私の推測ですが、たぶん笛工房の開業から数えて1185本目に作ったソプラノD管(high-D管)ピッコロという意味だと思います。

管体全体の材質がグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)で、チューニングスライドのあるジョイントやフルール(木部の止め金)の材質は全て銀製です。

眺めていると、そのあまりの完成度と仕上げの綺麗さに、楽器というよりは、まるで芸術品を見ているようです。

ウッドの笛ですから、気温の変化や熱や湿度などにいつも気を配りながら、オイリングもマメにしながら、ずっと大切に使っていきたいです。
ハードケースが付いてこなかったので、近いうちにこのピッコロに合うハードケースを探したいな〜。
組み立てたまま入れられるケースがいいか、それとも分解した状態で入れられるケースがいいか、迷うな〜。

 

さて、このピッコロとの出会いの話をすると・・・

ディクソンSVの時と同じで、本当に管体から出っ張りも段差も全く無い、なおかつ管体全体が同じ外径の、まるで水道管のようなストレートなシルエットとフォルムのアイリッシュピッコロを探していて、アイリッシュピッコロを作っているメーカーのことを何も知らなかった頃、「そういうデザインのアイリッシュピッコロは世界中のどこかに無いだろうか?」と2週間も必死でググりまくっていました。

最初のうちは樹脂製のを探していたんですけど、ググりまくってもなかなか見つからなかったので、最後の頼みのhataoさんに聞いてみたところ、

という助言をいただいて、「Skip Healy」でググったらすぐにHealy Flute Companyのサイトが見つかって、サイトに載せてある沢山の写真の中から「これだ! これが私の希望するピッコロの造形だ」というモデルを探し当て、そしてhataoさんにその写真が載っているページを見せて、hataoさんがそのページへのリンクを添えて、Skip Healyさんに「このページに載せていらっしゃる完全なストレートなフォルムの水道管のようなデザインで、なおかつD管6穴のアイリッシュピッコロを、お客さんは希望されています」と伝えてくださって、やっとオーダーメイドの発注が終わったのでした。

それからも心配性な私は「本当にHealyさんに私の詳細な希望が全部伝わっているだろうか?」と思って、hataoさんに何度も念を押してもらうようにお願いして、更に詳しいオーダー内容の確認の英文を送ってもらったのでした。

ただ、海外の職人さんには、あまり何度も念を押してオーダー内容を伝えるとしつこく思われてしまい機嫌を損ねてしまう人もいらっしゃるので、それが心配でしたが、Skip Healyさんは本当に丁寧に返事してくださっていたので、1〜2回念を押しただけで、あとはHealyさんに詳細なオーダー内容が完全に伝わっていることを信じて、ひたすらピッコロの完成を待っていました。

そして、まずはケルトの笛屋さんのhataoさんの手元に届き、検品してもらって写真を送ってもらったところ、希望していたとおりの水道管フォルムの造形であることを確認できて、やっと安心できた次第です。

 

ケルトの笛屋さんは、Healy Flute Companyとは初めての取引だったらしく、hataoさんもSkip Healyさんの気質は把握されていなかったため、Skip Healyさんとの連絡にはhataoさんも私もお互いにいろいろ気を使いましたが、Skip Healyさんはとても誠実な人で、辛抱強く丁寧にお返事をくださっていたようです。

Healy Flute Companyのアメリカのサイトのトップページに書かれていますが、Healy Flute Companyはアメリカのオバマ大統領やトランプ大統領の応援鼓笛隊に使うBb管アメリカン・ファイフの製作を数十本も依頼されたことがあるそうで、凄いですよ! Skip Healyさんがアメリカ本土からもそれだけ認められている極めて優秀な笛職人だということが証明されています。
それにしても、サイトにも書かれていますが、僅かな期間で数十本ものアメリカン・ファイフの製作を頼まれるなんて、Healyさんも相当大変だったようですね。家族と過ごすはずのクリスマスを笛の工房で過ごさなければならなかったらしいですから。
そこまでアメリカ本土からの信頼を受けて認められている人ですから、彼が丁寧で誠実なのも充分頷けます。

 

それで、ケルトの笛屋さんとhataoさんへの感謝の言葉を。

ケルトの笛屋さんとhataoさんに今回のピッコロのことで本当に大変お世話になったので、私はhataoさんに、以下のように提案しました。

これに対してhataoさんもとても喜んでいたようですが、あいにくタイミングが悪く、笛屋さんの業務作業に忙殺されていて、てんやわんやだったらしく、Healyピッコロの演奏動画の録画や、hataoさんがHealyピッコロの演奏を満喫するほどの時間がなかったようです。
それで笛屋さんに入荷してから検品ののち、早めに私に発送せざるを得なかったようです。
うーん、ちょっと残念だな。
せめてものお礼として、しばらくhataoさんの手元に置いておいて楽しんでほしかったのですが、いろいろのっぴきならない事情があったので仕方ないですね。

ちなみに私が購入した時の価格ですが、ケルトの笛屋さんに代理で発注を頼んだ時の日本とスイスのレートでは、ピッコロ本体の価格は日本円で約7万6千円でした。
これに国際送料、輸入代行手数料、国内送料、消費税が加算されました。
購入される際に参考にしてください。

 

あと、ワシントン条約により、グラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)を含むローズウッド全般に輸出入規制がかかっていますが、これについては、輸出側(今回の場合はHealy Flute Company)がスイスの国税省に輸出許可の申請を出せば良いだけなので心配は要らないそうです。
ですが、スイス国内でも輸出許可申請が殺到していて、アメリカほどではないにしろ、スイスの国税省から輸出許可が下りるのが、かなり月日がかかってしまったようです。
私の場合は発注してもらってから、Healy Flute Companyのサイトにも書かれているとおりピッコロ自体の製作には1ヶ月程度しかかからなかったようですが、輸出許可が下りるまで更に2ヶ月もかかってしまったようです。
ですので発注してから手元に届くまでに約3ヶ月かかってしまったのでした。

でもですね、Healyさんによれば、

とのことでした。
いいえ、Healyさん、謝る必要は少しもありません。あなたのせいではありませんよ。約束どおり1ヶ月で笛自体は完成したんですし、月日がかかった原因は国税省の事務手続きの混雑具合にあるんですから。

 

最後に、お礼の言葉を。

Healy Flute Companyさん、そして何よりもケルトの笛屋さんとhataoさん、今回は本当に大変お世話になり、ありがとうございました!!
このSkip Healyアイリッシュピッコロこそが、私が捜し求めて見つけて、入手を待ち望んでいた最高にお気に入りのピッコロです。入手できて本当に感謝しています!!

Google Chromeブラウザの常時自動日本語訳機能を使えば常にHealy Flute Companyのサイトの全文を日本語に翻訳してくれるので英語が苦手な私でもスムーズに読めますが、ちょっととんちんかんな日本語訳も部分的に表示されて私には理解しきれなかったので、やっぱりケルトの笛屋さんに頼んだほうがいいと思って、今回の経緯と顛末になりました。

皆さんも、Healy Flute Company(本拠地アメリカのサイトはこちら)のピッコロやファイフやフルートに興味がありましたら、そして詳しいオーダーメイド内容の英文を書くことに自信がなかったら、ケルトの笛屋さんに問い合わせてみましょう。とっても丁寧に詳しくオーダー内容をHealy Flute Companyに伝えてくださいますよ!!


Skip Healy Piccoloのメンテナンスやアクセサリーについての備忘録
(完全に自分用の備忘録メモなので読み手を全く想定してませんwww)

−−−ジョイントのキツさについて−−−

「ゆるい?きつい?フルートの足部管手入れとグリスの必要性」
https://recreation.pintoru.com/flute/caring-for-foot-tube-of-flute/

↑ジョイントがキツイ時に参考になる。

1000番の細かいサンドペーパーをかけた後でも金属が摩擦熱によって膨張しているから「まだジョイントが固い」と勘違いしやすいが、実際には意外と削れているので、熱を冷ますために丸1日寝かせてからジョイントを差し込んでみること。
昔、別の笛で、サンドペーパーでジョイント調整を失敗した時の二の舞いにならないように注意。

そして綿棒やクロスにシルバーポリッシュを付けてジョイントのオス側とメス側をよーく磨いて銀のジョイントの表面の汚れを拭き取ってみよう。
シルバーポリッシュでジョイントの汚れをよく取ることは、僅かながら銀を削ることになるので、やり過ぎないこと。
それでもキツかったらロウを超薄〜く塗ってみる。これで様子を見よう。

ジョイントはすっごく木が薄いから絶対に力を加えちゃダメ。
一緒に買ったグリス2種類はジョイントには絶対に塗っちゃダメ。塗るなら上記のとおりロウを塗ること。

ロウを塗る時、メス側だけに塗ったほうが、塗るロウの厚みが薄くなるので、より滑りやすくなるらしい。そうしよう。ロウを塗ることになった場合はメス側だけに塗ろう。

 

−−−オイリングについて−−−

今回買ったYAMAHAのボアオイルはオイリング用だが、YAMAHAの製品以外とは愛称が悪いかもしれないし、何よりヒーリーさんは

http://www.skiphealy.com/caretips

I think that this is a personal preference issue, by and large.
I recommend using processed light almond oil (not raw) for both internal and external use.

って言ってる。生ではない加工されたライト(薄めのって意味かな?)アーモンドオイルなら内部にも外部にも使えるらしい。
やはり、その笛を作った人がその笛の材質上の特性を知り尽くしているだろうから、上の英文をGoogle Chromeの自動翻訳に頼らないで、ちゃんと翻訳して、ヒーリーさん推奨のオイルを使おう。
YAMAHAのが成分が近ければそれでもいいけど。

(特に大事な備忘録)ヒーリーピッコロの次回のオイリングは8月6日までには必ずやる。

http://woodwind.at.webry.info/200811/article_1.html
オイリングのことで、めっちゃ参考になるね。

 

−−−ハードケースについて−−−

http://naturaljp.web.fc2.com/flute-tokusyu.htm
ピッコロのハードケースのオーダーメイド職人さん。すっご〜い! でもかなり高いんじゃないかなぁ・・・

http://naturaljp.web.fc2.com/flute-order.html

 ・基本的に楽器をお借りします。(仕上げ時に1週間程度)
 ・特殊な楽器やダブルケースの場合は設計時にも1週間程度お借りします。(採寸後返却します)

いや、それ困る。貸したくは無いから、笛の寸法だけ教えることにする。 ・・・もしほんとにオーダーする気になったら、の話だけど。

 

pearlのピッコロ用の一本用ハードケース(組み立てたままで入れるハードケース)は、自分のヒーリーピッコロには良くない。
ヒーリーさんはサイトで
「環境によっては、組み立てたままで保管しておくとジョイントが固着して動かなくなってしまうことがあるので、必ず分解してケースに仕舞うこと」
と言ってる。
サイト見ておいて良かった。

 

 

↓つい忘れがちなこと。

ピッコロを下唇に付ける時は押さえつけてしまうとアンブシュアの自由度が無くなって微調整ができなくなるので、「歌口手前の鋭利部分のみに軽く触れる」程度にしたほうが良い。
(あくまでも私の場合に限って、です)

その意味ではリッププレート付きのピッコロは私はどうにも使いにくいのよね・・・こういうのとか。

買ってみてから使いにくさに気付いた、リッププレート付きのPlayTec PTPC300。ま、1万円だったから、いっか。これは適当に使っていこう(笑)
本当に上手い人はどんな歌口でも吹きこなすのだろうけどわたしゃそんなに器用じゃないもん。

 

備忘録メモここまで。


ジョイントを奥まで全部差し込むための改造

※うぬぼれるつもりは毛頭ありませんが、以下に書いている改造作業は、自動車板金修理士としての経験と知識が割とある私だから成功したのかもしれません。かなり繊細な技術と知識を要求される作業だったので、私でも作業中に集中力を切らせたら失敗していたかもしれません。それくらい難しくて尚かつ後戻りのできない作業ですので、自信の無い方は絶対に以下の改造作業はしないでください。するならば、どこまでも自己責任でお願いします。失敗されても私は責任は取れません。

このピッコロの場合、ジョイントを奥まで全部差し込もうとすると、胴部管内側のグラナディラの出っ張りと頭部管のチューニング・スライドの銀製スリーブの先っちょがぶつかり合って、ジョイントが奥まで全部差し込めず、メいっぱい差し込んでも1.5ミリほどミゾが見えている状態でした。


1.5ミリ分のミゾが見えている

 

もちろんヒーリーさんはそういう風に作ったのは充分わかっていますが、私の好みとして全部差し込めないとなんか気が済まないので(笑)、改造してみました。

さて作業開始。写真左の頭部管の銀製スリーブの先っちょを平ヤスリで慎重に慎重に削って、1.5ミリ分短くします。銀製スリーブが変形しないように丁寧に時間をかけて平ヤスリで削ったら、すぐにシルバーポリッシュを付けた1000番のサンドペーパーで先っちょの表面仕上げをしてツルツルのピカピカにすることが大事なんですよね。じゃないと差し込みが固くなっちゃうので。

 

そして最初に載せた写真のように完成したのでした。もう1回載せておきます。


ご覧ください。完全に奥までピッタリ差し込めたでしょ。
ここまで差し込んでも、ジョイントを抜き差しする時にはあまり力は要らないように、つまりジョイント部分の薄くなっているグラナディラを痛めないように、先に書いた備忘録の作業要領に従って、元々キツめだったジョイントをあらかじめほんの僅かに緩めに加工しておきました。それこそミクロン単位で削っただけです。
あまり緩くするとジョイントから息が漏れちゃいますから本当に気をつけて作業しました。
そこら辺の微妙な削り具合にはすっごく神経を使っちゃって疲れましたけど、これは「やり遂げた〜! がんばって成功させたぞ〜!」という心地よい疲れでした。

なにせグラナディラは固いとはいえ、いかんせん木ですし、おまけにジョイント部分は肉厚がすごく薄くなってるから、ジョイントを抜き差しする時に少しでもグラナディラに余計な力をかけたくなかったんですよ。ヒーリーさんの作った笛ですから大丈夫だとは思ったけど私は心配性なので、今回の改造をしました。
もちろん抜き差しする時にはグラナディラ管体は握らずに、双方のジョイントの銀製部分だけを握って抜き差ししています。ちょっと神経質になりすぎかもしれませんが、これくらい気を使ったほうがジョイントのグラナディラも長持ちすると思うので。

胴部管と頭部管の両方のジョイントの、それぞれ銀同士が擦れ合うスリーブ部分を、シルバーポリッシュを付けた1000番のサンドペーパーで何十分もかけて磨き抜いて、スリーブの摩擦熱による膨張を戻すために丸一日寝かせて、それを数日間繰り返したことが勝因でした。
プロの自動車板金作業でコンパウンドを1000番のサンドペーパーに付けて表面の最終仕上げをする作業を多くしていたので、それが今回役に立ったのだと思います。
この作業のおかげで、ジョイントは無理なく奥まで全部差し込めるようになったし、チューニングスライドの抵抗もキツすぎず緩すぎずの、ちょうど良い抵抗感になりました。実際に15分〜20分(これが慣らし序盤の上限時間ですが)吹いてみても息漏れは全くありませんでした。改造大成功〜!!

※金属製のフルートのジョイントにも同じことが言えますが、製作過程で手作業でジョイントのすり合わせをしているので、どうしてもロットごとにキツめだったり緩めだったりするそうです。私のはキツめだったというわけですね。

ちなみに、銀製とはいっても純銀ではなく、ジュエリーなどにもよく使われるスターリングシルバーらしいです。銀が92.5%で、残りの7.5%が胴やアルミニウムを使った、最も硬くて頑丈な銀合金らしいですね。このスターリングシルバーがヒーリーピッコロのジョイントやフルールにも使われているらしいです。Healy Flute CompanyのサイトのメンテナンスFAQのページに、そう書かれていました。
スターリングシルバーがそういう金属だということは今まで知りませんでした。お恥ずかしい限りで。。。(^_^;)


歌口手前を削る改造

※この改造も上記の改造と同じく自己責任でお願いします。ってか、改造するなら基本的に全部自己責任でお願いします。

私のヒーリーピッコロの場合、他のピッコロに比べて、かなり歌口が狭いんですよね。私は下唇がちょっと厚めなので、下唇と肌との境目に歌口を当てると、エッジがどうしても手前に来すぎちゃって、いい音が出なかったんです。いい音が出るスポット「スイートスポット」がすごく狭かったんです。スイートスポットを探すのに毎回かなり苦労していました。

さてどうしたもんかなーと思い、そうだ! 今まで吹いていた、ノーマルでも吹きやすかったディクソンに似せるために、歌口の手前部分を削っちゃえばいいんだ! と思って改造を思い立ちました。
ディクソンに似せるといっても、ディクソンそのままの歌口の形と大きさでは大きすぎるんですよ。それで研究を重ねた結果、私にちょうど合った歌口の大きさはディクソンとヒーリーの中間くらいだということが判明したので、そうなるように歌口手前だけを削ることにしました。

逆に言えば、ディクソンの歌口は私にとっては大きすぎて、完全に昔からのクセになっている、「下唇と肌との境目に当てて『位置決めの当たり』を付ける」時にエッジの位置が上に来すぎちゃって、ノーマルでも歌口手前部分を少し多目に下唇で覆わなければいけなかったんです。でもそれだと下唇にすんごい違和感を感じてイヤで、かといってヘッドを回して調整しようとしても今度は息の向きがなかなか合わなくて困ってたんですよねー。

だから「歌口の垂直方向の大きさはディクソンとヒーリーの中間くらいがベスト」ということが、何ヶ月間もの研究と試行錯誤と練習の結果わかったんです。なので歌口手前だけを多目に削れば良いという結論になりました。この結論が出るまでだいぶ苦労しましたよ。

これはもう一般的な改造ではなく、私の唇に合うための改造ですから、当然皆さんの参考にはならないでしょうね。

改造成功しました。↑わかるでしょうか? 丸ヤスリで歌口手前を丁寧に丁寧に時間をかけて、慎重に少しずつ削っていき、その度に音出しをして変化を確かめて、納得がいかなければさらに少しだけ削る、これを繰り返して、やっと自分の唇に合った歌口手前の削り具合になりました。

ちなみに歌口は両サイドもエッジも一切削ってません。そんなこと怖くてできませーん(汗)

この改造によって、息がぴったりエッジに当たるようになって、いや〜、信じられないくらいにいい音が出るようになって音量もかなり大きくなって、これがヒーリーピッコロの本来の性能なんだな、と実感して感動しました。

歌口手前を削っただけでこんなに吹きやすくなるなんて・・・嬉しい!

問題なのは私の下唇がやや厚めなことであって、おまけに先述のとおり、昔からの習慣で、下唇と肌との境目に当てて「位置決めの当たり」を付けるクセが付いているため、今回の改造をするしかなかったんですよね。
でも結局は今回削った部分は口をつけた時に下唇で全部覆われるんだから、吹く時の歌口自体の大きさが変わるわけではない、これが重要なんだと思います。
だから結果的には改造していないノーマルの音が出ることになる。ここが狙いだったんです。

自分に合った改造をするというのは本当に楽しいです。

この改造をやってから、今まで悪戦苦闘していた音出しがウソみたいに難なく出せて、あっけなくて拍子抜けするくらいに高音部まで割と綺麗な音を出せるようになりました。今までの苦労はなんだったのよー?(笑)(笑)(笑)
やっぱり闇雲に練習するんじゃなくて、「なぜ上手く綺麗な音を出せないのか」を熟考して研究して頭を使いまくって、それから練習や改造に取り掛からなきゃ絶対に失敗するなーと、そう思います。

なにはともあれ、めでたしめでたし。


指穴2つ分のショルダーの改造

研究と練習を重ねた結果、このヒーリーに限ってはディクソンSVと同じく、指穴を指のハラで押さえるのではなく、爪がこすれそうなくらいチョ〜指先で押さえると、ほとんどチカラを入れずに指穴からの息盛れも全くなくて半ずらしもとてもスムーズにできることが判明しました。
ですので元々付けてもらっていた指穴のショルダーを更に1ミリほど削ることにしました。削ったのは右手中指のエンドホール側と右手薬指のクラウンキャップ側の2箇所のみです。
それぞれたった1ミリ削っただけでとても押さえやすくなったおかげで指のチカラもかなり抜くことができるようになって、そのおかげで半ずらしも格段にやりやすくなったので、脱力して12音階をラクにバリバリに出せるようになりました。良いことずくめです。

やっぱり自分に合った改造というのは本当に大事だなーと思います。

ディクソンDX001DディクソンSVの指穴にも全く同じ改造を施していたので、やっぱりこの改造は私の指の作りと半ずらしテクに合っているようです。

 

(改造作業記録は、これで終わりです)


自作の木製ケースを使い、笛アーマーで鉄壁のガード

さて問題です。写真を見てのとおり、何十年も昔の構造のために分厚い鉄板でできた勉強用机が私の子供時代からの愛用机です。引き出しも内部のレールも上の板も全て分厚い鉄板でできた、今では考えられないくらの頑丈さを持つ机です。
この一番下の引き出しの中には何が入っているでしょうか?

まず一番下の引き出しにかかっていたカンヌキタイプのロックを、専用のキーを使って解除。地震対策用のプラスチック製の簡易引き出しロックは手で開けられます。

引き出しを開けると、


なにやら怪しい工具箱と、巾着袋に入ったモダンピッコロのJUPITER JPC1010Eが現れます。

このままでは工具箱が引っかかって出てこないので、手で引き出しを持ち上げながら引っ張って、引き出しが外れないように出っ張っている内部の段差を、乗り越えさせます。

そして工具箱がやっと出せる。


ステンレスとプラスチックを重ね合わせて作られた、軽い上にとっても丈夫な工具箱

そして工具箱のフック式ロックを外して・・・

フタを開くと、

いかにも工具箱らしい作りで、内部にはプラスチックのトレイがあって二段構造になっています。

このトレイには、今ではオイリング用品やシルバーポリッシュ用品などのお手入れ用品一式を入れています。


ボアオイル、オイル塗布用の掃除棒1本とオイル拭き取り用の掃除棒1本(共にプラスチック製)、ガーゼ、シルバーポリッシュ、スワブ、クロス、ヤスリ3種類、サンドペーパー、綿棒、金属製クリップ、などが入っている。

 

そしてこのトレイを持ち上げて外すと、


20年前に自分で一から作ったティンホイッスル用の木製ハードケースが出てきます。工具箱の底には分厚いタオルを敷いています。

ちなみにこの工具箱のサイズ選びには、えらく苦労しました。引き出しの内寸と工具箱の外寸、そして工具箱の内寸と木製ハードケースの外寸の許容幅が、それぞれ1センチくらいしかなかったので、それに合う既成の工具箱を探すのは本当に大変でした。
なんとかピッタリのサイズの工具箱を探し出しましたけど、木製ケースもギリギリ工具箱に入って、工具箱も引き出しを引っ張り出さないと出し入れできないという、本当に各部の隙間がそれぞれギリギリ状態です。ひえー(笑)

さて、やっと木製ハードケースが出てきた。


手前のパッチン止めは20年経った今でも、がっちりしています。


裏側のちょうつがいも頑丈なまま。

そしてこの木製ハードケースの中に入っているのが、

一番の宝物のSkip Healy Piccoloというわけです。

プラスチックの簡易ハードケースの端っこにティッシュを詰め込んでクッション代わりにして、その中に二分割したピッコロをそれぞれ入れて、
更に小型の温度湿度計と、管体内部の水分除去用のワタナベ楽器さんで買ったクリーニングロッドつまり掃除棒を入れています。この掃除棒はピッコロ専用で、説明を読むとわかりますが、すごく便利です。

この木製ケースの底の部分ですが、ティンホイッスルを入れていた時代に底に敷いていたコルク板は全て外して、代わりに柔らかいナイロンのスポンジを敷いています。
そしてケースのフタを閉めると、フタの内ポケットになっていたレザーのたるみ部分(写真の上半分)がちょうどピッコロのプラケースを優しく押さえつけるようにかぶさって、ピッコロがフローティングマウントされているような状態で守られています。
試しにフタを閉めてからケースを振ってみても音がしないので、ちゃんとフローティングマウントできているみたいです。


掃除棒の湿気は乾かしてから入れていますが、ケース内部の湿度が高すぎる時期は、乾かした掃除棒でも念のために一緒には入れないことにしています。
逆にケース内部の湿度が低すぎる(ピッコロが乾きやすい)時にはわざと湿ったままの掃除棒を一つ上の写真のように一緒に入れて簡易加湿剤代わりにしています。
そうやってケース内部の湿度を微調整しています・・・つもりです(大丈夫なのか?w)

温度(特に寒さ)から二重にガードして湿度もなるべく一定になるようにプラケースに入れたというわけです。

それにしても、この自作の木製ケースを一時は「使わないからヤフオクで売ろうか」と考えてたこともあったけど、売らなくて本当によかった。こんな大事なところで役に立ちまくってるんだもん。

 

あと、机の真ん中の引き出し(ピッコロが入っている引き出しよりも一つ上の引き出し)を空にしておいて、内部に段ボール箱と厚めのタオルを敷いています。
これは、吹き終わって掃除棒で管体内部の水分除去をした後にしばらく自然乾燥させるためでして、ピッコロ乾かし用のスペースというわけです。ここに二分割したピッコロを裸のままで入れて、しばらく自然乾燥させます。
「掃除棒で水分を除去したあと、すぐにはケースに仕舞わないで、裸のままで放置してゆっくりゆっくり自然乾燥させてからケースに仕舞うほうが、木にとっては負担がかからない」ということをネットで調べて知ったので、そうしています。

笛様! ははーーーっ!!<m(_ _)m> くつろぎの間を用意致しました。お湿りのあとはここでごゆっくりお渇きくださいませ。ささ、どうぞ!

ピッコロを自然乾燥させている時に急に笛を守る必要があった場合、素早くダンボールのフタと引き出し閉めてロックすれば取り敢えずダンボールと鉄製の机でガードができる。ここまで徹底して守っています。
自然乾燥が終わったら、それからやっとケースに仕舞って、さっきとは逆の手順でまためんどくさい(笑)手間をかけて引き出しをロックするまでに至るというわけです。

まず分厚い鉄製の机の枠、分厚い鉄製の引き出し、ステンレスとプラスチックを組み合わせてできた工具箱、工具箱内の二段構造用のためのプラスチックのトレイ、自作木製ハードケース、透明プラスチックのハードケース・・・と、
つまりハードケースを6重にしてSkip Healy Piccoloを守っているというわけです。
そして自然乾燥用の引き出しスペースまでご覧のとおりのガードの念の入れ様・・・

やりすぎですね(笑) だって私頭おかしいもん!!(笑)

でもそれくらいこのピッコロは大切にしているんですよー。できるだけ外部の気温や湿度の影響を受けさせたくないので、こういう保管の仕方になりました。

笛をエアコンなどの冷暖房の風に当てるのは木の寿命を極端に縮めてしまうので絶対にやっちゃダメですけど、自然の風にさらすことはむしろ木には優しいので、冷暖房の効いていない場所で、なおかつ温度や湿度や直射日光などの影響を受けなくて何も物が倒れてこないような安全な場所に出して、自然の風に当てています。それは時々やったほうがいいので。

ピッコロの出し入れにそれぞれ4分ほどかかるのですが、その4分がまるでお宝を金庫の奥から引っ張り出す儀式のようになっています(笑) 机の引き出しロックの解除や引き出しの段差超え引っ張り出しがRPGのダンジョンを進むことで、工具箱はさしずめ宝箱ですね(笑)

これでこの工具箱一つでヒーリーピッコロのガードから部屋内での持ち運びからメンテナンスまで、全てをまかなえるようになりました。

もし今後この保管方法に問題が見つかったら、また別の方法を考えよう。

 

それから、上の自作のハードケースを入れられるケースカバーで何かいいのが無いかなと思ってググってたんですけど、ふと思いついて、唯一持っているフルートYAMAHA YFL211S2のケースカバーに入れてみたところ、ほんの僅かにブカいだけで殆どピッタリ入りました。


これが現在のヒーリーピッコロのケースカバーになっている

だってハードケースをそのままケースカバー無しで運ぶ時に万一ケースのロックが外れてヒーリーが落っこちたら怖いですもん。なのでケースカバーに入れたかったんです。これで更にヒーリーを守ることができて嬉しい。
なにはともあれ、おめでとうございます自分。
YAMAHAフルートのほうは大き目の布の巾着袋に入れています(笑)

あとは、特に空気が乾燥する冬場はケースカバーの中でもいいから、ちゃんとした加湿剤を入れたほうがいいんだよなぁ。


ケース後日談:フニャフニャのスポンジテープでフローティングマウント

その後、ケースの底のスポンジを全部剥がして貼り替えました。

底のスポンジを全部剥がして木がむき出しになっている状態で、笛をかなり深くズボッと沈み込ませるミゾができるように厚さ2センチのスポンジテープを数箇所に貼り付けて、そのミゾの底に厚さ5ミリくらいのスポンジテープを貼って、それを更にフタ側にも貼りました。
これでフタを閉めた時に笛の全方向がスポンジテープで覆われるように作りました。今回使ったスポンジテープはフニャフニャの素材なので、笛がキツ目に入るようにしてスポンジテープで優しく柔らかく締め付けられるようにしてホールド性をアップさせています。
まー、いわゆるー、ひとつのー、Hold Me Softly〜〜〜、ですねー?


フタに置いてる白いのは湿度調整剤の「モイスレガート」で、手前はリコーダー用のプラスチック製の掃除棒にガーゼを巻いたもの。

この状態でも笛がまぁまぁ締め付けられて充分にホールドされていて動かないので、ジョイントを外した部分に仕切りスポンジを入れなくても大丈夫なのです。ま、気が向いたらスポンジの切れ端かティッシュの切れ端でも詰めるようにしますが(笑)

フタを閉める時はモイスレガートをこの位置↓に置いて、

こうやってフタを閉めれば、ちょうどフタに貼っている薄いスポンジテープが笛の上部を優しく柔らかくホールドしてくれる、という構造です。
これで全方向フローティングマウントになりました。
もちろんフタの内ポケットも使えますのでモイスレガートの設置日を書いた紙とかの小物を入れています。

モイスレガートが入っているので温度湿度計はケース内には必要なくなったのですが、念には念を入れて、ケースを先述のYAMAHA YFL211S2のケースカバーに入れる時にケースとケースカバーの間のブカい部分に温度湿度計を入れています。

いや〜、これで笛のガードと温度湿度管理は完璧じゃないかな〜?
思いついたことがあったらまた追加作業をしてみます。
できれば、せっかくだから左手前辺りのスポンジをちょっと削って温度湿度計もケース内に入れたほうがより安心なんでしょうけど、そこまでやる必要はないんじゃないかなぁ。。。どうなんだろう?


練習時間の割り当て表とオイリングの周期表

参考までに、hataoさんからいただいたアドバイスを元に作った、練習時間の割り当て表とオイリングの周期表です。
ヒーリーピッコロの場合は、それこそ丁寧に大事に月日をかけて育てていきたいので、平日のバタバタしている時に気軽に車で出かけて行って吹いてくるなんてことはしたくないのです。時間の有り余っている休みの日にゆったりと丁寧に慣らしをしていきたいので、一週間に一度しか吹かない設定で表を作りました。
hataoさんも「ウッドの笛の管理をここまで詳しく理解されていれば、まず大丈夫でしょうね」と太鼓判を押してくれました。hataoさん、いろいろ相談に乗っていただいて、本当にありがとうございます。

最初のオイリングは初めて吹く前にやります。


つまり空気が乾燥しているほど笛の湿度管理には充分気をつけること。
空気が乾燥している時は念のために笛のケースの中に加湿剤を入れる。


ヒーリーのサイトのメンテナンス方法のページの日本語訳

ヒーリーさんの作った笛のメンテナンスについてヒーリーさんご自身が答えているページが2つあるのですが、その2つのページを英語の達者な親戚に日本語訳してもらいました。親戚には深く厚くお礼をしておきました。ありがとうね〜。

http://www.skiphealy.com/productguarantee

(親戚による日本語訳)

ヒーリー・フルート社の楽器返品、返金、保証詳細

お客さまがヒーリー・フルート社の楽器を購入なさる前に、個人的にお話することにしています。いつもというわけではありませんが、メールを少なくとも1〜2通いただきます。これは、お客さまが要望と正確に一致しない商品を購入することを防ぐためです。返品、返金、保証については、以下のとおりです。

返品と返金:

1)商品がお手元に届いてから30日以内に起きた楽器の物理的不具合があった場合のみ、返金いたします。

以下に該当する場合は、返金いたしません。

1)練習不足の場合。お客さまには、こうお伝えします。「新しい楽器を使うにあたり、1ドルあたり少なくとも1時間は真剣に練習する必要があります。いい楽器を手に入れたからといって、好きなミュージシャンと同じ音を出せるというわけではありません」

実際に、ミュージシャンはお客さまよりもたくさん練習し、その結果、お客さまよりもいい音を出せるのです。素晴らしい演奏者は安い楽器を使って素晴らしい音を出しますが、下手な演奏者はいい楽器を使っても下手な音しか出せません。よりよい楽器は、演奏者がよりよく演奏することの助けにはなりますし、上達速度を上げてくれます。とはいえ、新しい楽器を使えば、仲間うちの演奏では格好良く見えるでしょう。

2)当店への訪問と試演を繰り返し行い、長所と短所を含めて楽器を選んで購入したのに、帰宅して3か月したときに「このフルートは音程が外れている」と思ったとき。

専門家は、それぞれ一家言を持っています。楽器作者は、「演奏者の音を合わせる」と言います。楽器作者の経験豊富なアドバイスを考慮に入れない場合、返金の対象になりません。上記の各項目を参照してください。

3)どんな場合でも、改造した楽器は返金の対象にはなりません。楽器に改造を施したときには、お客さま専用に楽器が作られたことになり、一般人対象の楽器ではなくなります。これは、お客さまが楽器を注文する前、必ずていねいにご説明しています。私は誠心誠意を込めてお客さまのために楽器を製造しますが、それは私の責任です。しかし、それ以上はお客さまの責任となります。

品質保証

ヒーリー楽器は、購入日から1年間の保証を楽器に付けています。保証は、物理的な不具合のみが対象です。事故や誤った操作による傷と不具合は保証の対象外となります。楽器作者には、楽器を見ただけで何が起きたかわかりますので、だまそうと思わないようにしてください。フルート・ファイファピックを落として割ったとしても、私にはそれがわかります。

ヒーリー・フルート社は、最高レベルの顧客満足度を追求し、すべてのご要望に応じるよう努力しております。保証内容、製品、サービスについてご質問があるときには、メールしてください。

楽器をどのように正しく手入れするかについては、弊社の「楽器の手入れ」ページをご覧ください。

 

http://www.skiphealy.com/caretips

(親戚による日本語訳)

楽器を組み立てたままでもいいですか?

    結構です。しかし、お勧めはしません。組み立てた部分が取り外せなくなる可能性があります。テノン(ほぞ穴)部分をきちんとメンテナンスすると、この問題を回避することができます。
    解体しておけば、この問題が起きる心配はありません。

「慣らし」の方法はありますか?

    はい、あります。乾燥した環境で乾燥した木材を使ってはいますが、木材であることには変わりはありません。
    寒い時期に新しい楽器を手に入れて演奏する時に気をつけることは、寒い時期に輸送された楽器を暖かすぎる場所に置くと、問題が起きる可能性があります。新しい楽器を手に入れたら、手で触って冷たいと感じなくなるまで待つことをお勧めします。
    それからオイルを塗り、オイルがしみ込むまで30分以上待って、それから演奏してください。はじめは1日に10分から15分間だけ演奏して、その後の数週間、少しずつ時間を伸ばすことを推奨します。
    これは、グラナディラのヘッドジョイントに対しては特に有効です。グラナディラは乾くのに少し時間がかかるからです。
    最初の6か月間は、極端な気候条件下での演奏を避けるほうが賢明です。気温の変化によって、木にひびが入る可能性があるからです。
    最初の6〜8か月間に、音が徐々に安定し、木の色が深くなるのに気づくでしょう。

水分が笛の中に溜まった時、振るのと拭くのと、どちらがいいですか?

    楽器を演奏したあと、内部には水分が凝結しています。楽器に付いたこの水は拭くか振り払うかしてください。穴から空気を吹き込んで楽器の端を布かナプキンで拭くだけで十分です。
    キーのついた楽器を持っている場合、キーを押して余分な水を排出するのもいいでしょう。
    綿棒や楽器内部に挿入できるタイプのクリーナーがあると、もっとよく掃除できます。

オイルは塗ったほうがいいですか?(めあ注:オイリングはしたほうがいいか?という意味)

    よく議論になる問題です。
    私の知人にはほとんど毎日楽器にオイルを塗る人もいますが、まったく塗らない人もいます。どちらの場合でも、同じ率でひびが入ります。
    もし楽器を頻繁(週に3〜5日間)に使う場合は、オイルを塗る必要はありません。
    オイルは穴の内部の空気抵抗を大幅に減らしますので、オイルを塗ったあとは常に音がよくなります。また、内部の小さなひびを一時的に埋めて、パッドがきちんとはまっていないときにもそれを調整します。
    概して、これは個人の好みの問題だと考えます。精製した軽いアーモンドオイル(未精製はいけません)を内部と外部に使うことをお勧めします。

ケースは必要でしょうか?

    新しい楽器に400ドルから4,000ドルを払ったのです。ケースが必要かどうか、わかりますよね?(めあ注:それだけのお金を払ったのだから当然ケースに入れて大切に保管する価値があるという意味)

楽器はどのように保存すればいいですか?

    ケースに入れて、きちんとメンテナンスしてください。これは、一般常識の問題です。
    夏に窓を締め切った車の中に置かないでください。吹雪のときには車のトランクに置き忘れないでください。などなど。

金属は磨いてもいいですか?

    はい、結構です。金属はすべてスターリング・シルバーですので、シルバーポリッシュを少し使うと効果がてきめんです。テノンが少し粘る(ジョイントがやや固い)時にもシルバーポリッシュをテノンに微量塗ってください。これでジョイントがきつい症状は殆ど治ります。
    もし木材部分にシルバーポリッシュが付いたときには、オイルを少し付けて除去してください。

テノンはどのように掃除すればいいですか?

    すでにご説明したとおり、シルバーポリッシュを少し使うと、付着物を取り除くことができます。

付着物を取り除くとは何ですか?

    600番の紙やすりは、大変に細かい紙やすりです。楽器の木材部分の表面が少し粗いと感じたときは、楽器の端から端の方向に、紙やすりをかけてください。
    それから紙やすりを裏返し、紙やすりのなめらかな面で磨いてください。
    また、頭部管の穴の内部を清潔にすることはとても重要です。演奏を終えたらすぐに清掃してください。頭部管内部の付着物を取り除くのに最適なタイミングは、頭部管が乾燥する前です。ナプキンを使うか、もし家にいれば、温水と綿棒を使ってください。
    ナイフややすりでは絶対に削らないでください。楽器に深刻な傷が付きます。

    これで、基本的な回答になったでしょうか。ヒーリー・フルート社の楽器についてほかに質問があれば、お気軽にご連絡ください。

先述のhataoさんからのアドバイスと、この日本語訳も参考にして、今後もマメにメンテナンスをしていきたいです。


日々の練習の頻度とオイリングの周期&順序について

上でも引用していることで、ヒーリーさんが言っている、この部分の意味が最近までわからなかったんです。

オイルは塗ったほうがいいですか?(めあ注:オイリングはしたほうがいいか?という意味)

    よく議論になる問題です。
    私の知人にはほとんど毎日楽器にオイルを塗る人もいますが、まったく塗らない人もいます。どちらの場合でも、同じ率でひびが入ります。
    もし楽器を頻繁(週に3〜5日間)に使う場合は、オイルを塗る必要はありません。

「え? 週に3日〜5日も頻繁に吹くのならオイリングもマメにやらなきゃマズイんじゃないの?」と思っていたのですが、ネットをいろいろ調べてみたら、

「オイリングもなかなか楽しいものです」
http://woodwind.at.webry.info/200811/article_1.html

このページの「注意事項」の欄に

というような意味のことが書かれていて、目からウロコでした。

そして更に改めてヒーリーさんのサイトを見たら、

と書かれているのを見て、ああ! そういうことね〜! と重ねて納得した次第です。

やっぱり自分でよくググったりして調べまくるのは本当に大事だなと改めて思います。ってかそこまで頭が回らない私ってアホやんwww

 

まとめ。

よく覚えとかなきゃ。

 

覚え書きの補足で、以下は水分やオイリングについて、hataoさんからのアドバイスの原文を元に、私なりの解釈を織り交ぜて書いていますが、

木の笛にとって大敵なのは水分そのものではなく、木の中の「水分含有率が急激に変化すること」らしい。

笛で水滴が付くのは常に管体の内側で、水滴は木の管体の内側に染み込んで管体の内側だけを膨張させ、膨張した内側と膨張していない外側との間に圧力が生じて木材にストレスがかかり、割れてしまう。
極端に乾燥していたり、反対に極端に湿っていることが割れの原因になることは確かだけど、「水分が偏った状態で存在しているほうが遥かに割れやすい」らしい。

新品の木の笛はカラカラに乾いた状態の木材から作られているので、新品の木の笛をいきなり長時間吹くと割れてしまう危険性が高いからそれは絶対にやっちゃダメだけど、
同じように、使い込まれた笛であっても、私のように一週間くらい吹いていないこともある場合は、グラナディラが新品のカラカラに乾いた状態に戻ってしまっているので、新品だと思って再度「慣らし」から始めなければいけない。慣らしで吹くのは一日につき30分までが限度。これは厳守すること。

続いてオイリングについて、オイルは水と同じように木部に浸透するため、木材を膨張させるけど、蒸発の速度が水分よりも遅いため、膨張と伸縮の速度がゆるやかで木に負担がかかりにくくなる。

また、水は油をはじくので、演奏中に管体内側に発生する水滴がグラナディラに浸透しにくくなり、演奏中の水分による水分含有率の変化がゆるやかになる
オイリングをするのは、その「管体内側の水分含有率の変化をゆるやかにして割れを防ぐため」らしい。

週に数回とか頻繁に演奏している楽器であれば、水分含有率が安定しているため、木の中の水分含有率の急激な変化が起こりにくく、オイリングをする必要性はそれほどないらしいが、
それでも空気が乾ききっている冬場は時々でいいからオイリングをしたほうが良い。ただ冬場でも雨や雪が降った後などは湿度が高いのでオイリングはしないこと。
要するに部屋にも温度湿度計を置いて、それをよく見てからオイリングをするかしないかを判断すること。

管体の内側にオイルを塗る時は「べっちょり」塗るくらいがちょうど良い。外側は薄めに塗れば良い。
そして30分ほどおいてからオイルを拭き取れば良い。

以上。これもよく覚えておこう。

 

ヒーリーのオイリングに関してもう一つ。オイリング時の笛スタンドに使おうと思って、ヤフオクで木製アンティークの試験管立てを入手しました。






裏側はこんなかんじ

これ、どんなに細いミニ横笛でもすっぽり入るくらい棒が細くて、穴のほうも大きめに作られているので、棒でも穴でもどっちでも笛スタンドに使えて便利です。オイリング用の笛スタンド本当に欲しかったんですよ〜。

早速ヒーリーのオイリングを実践。


まず奥の穴に挿してー、


手前の棒にも挿してみました。穴でも棒でも余裕で入ります。

これはとても良い笛スタンドですね。

オイリング関係無しにただ笛を立てるだけでも、一番管体の内径が狭いメンディーニでさえ写真手前の棒に余裕で挿せるので、そういう意味でも重宝しそう。


ヒーリーピッコロの私なりの吹き方:まとめ

ツイッターからの引用

https://twitter.com/mea_dot_jp/status/1052407372810018817

めあ@幼稚園時代の純粋な心に戻りたい 2018/10/17

なぜかはわかんないけろ、、、
キーレス笛の指穴を指のハラで押さえるとどんなに強く押さえ付けても息漏れしやすいのに、 ヒーリーを吹く時のように超指先で押さえると殆どチカラを入れなくてもバッチリ塞ぎきれるし半ずらしも上手くいく。
よっぽど超指先押さえが自分には合ってるみたい。サイトにも書こ。

だから特にヒーリーだけはディクソンSVと同じく、本当に爪がこすれるくらいの超指先で押さえると、マジでフィンガリングも半ずらしもスムースに運ぶ。
要するにヒーリーは息盛れ無しの点でも半ずらしのやりやすさの点でも、ディクソンSVと全く同じ押さえ方がベストということだ。

ツイッターやってて思い付くことが多くて、それを取り敢えず備忘録としてツイートしておいて、あとで時間のある時にサイトで清書する。 このパターンが多いなぁ。 やっぱり、寝転がりながらツイッターやってることが多いからリラックスできてアイディアが思いつきやすいのかな?

ヒーリー専用のアンブシュアは、 )ロ( これだけ。
唇の両脇をしっかり締めて、真ん中の粘膜はぷるんぷるんのグミキャンディーみたいに緩ませる
これYPC62時代に使っていたアンブシュアで、昨夜のサボレン中に突如思い出したので使ってみたらけっこういいセンいった。

余談だが、歌口の手前を削りすぎたと思った時の対処法は簡単で、削った分を下唇で塞げばいいだけの話。

右手中指と薬指の指穴のショルダーは自分の指に合うように追加でショルダーをそれぞれ0.5ミリくらい削ったから、もうやらなくて良い。おかげですっごく押さえやすくなったし半ずらしも格段にやりやすくなった。


参考リンク

「フルート練習レポ: 木管FLについて/アイリッシュなどホイッスル」
http://flrepo.blogspot.com/2012/03/blog-post_15.html?spref=tw