◇Skip Healy Piccolo◇


スイスのHealy Flute Companyに注文して、オーダーメイドで作っていただいた、ソプラノD管(high-D管)のアイリッシュピッコロです。もちろん完全な手作り品です。
Healy Flute Companyの元々の本拠地はアメリカで、アメリカのサイトはこちら

私は英語が苦手なので自分で直にHealy Flute Companyに英文で詳しいオーダーメイド内容を伝える自信がなかったため、ケルトの笛屋さんの代表者のhataoさんに相談とお願いをして、hataoさんを介してHealy Flute Companyの代表者Skip Healyさんに、私の希望するアイリッシュピッコロの造形やオプションなどのオーダー内容を英語に翻訳して伝えてもらい、発注してもらいました。
それ以後も私は3ヶ月間、hataoさんと頻繁に連絡を取り合いながら、やっと念願叶って私の元に届きました。


Skip Healy Piccolo Soprano D / six holes version

ご覧のとおり、6穴です。サムホール(左手親指用の穴)は開いていませんので管体の裏側には穴はありません。サムホールの無い6穴のほうがよかったので。
指穴の数と配置はよく見かける一般的な仕様のティンホイッスルと同じですね。

キー付きのモデルもオーダーできますが、私はこういう完全なキーレスのモデルが欲しかったのです。

では、Skip Healy Piccoloの各部のディテールの写真です。


写真のとおり、歌口の息が当たるほうのエッジにはアンブシュア・カット(管体の外側のエッジを削って鋭くする)が施されています。これも私が頼みました。アンブシュア・カットはHealy Flute Companyが提供しているオプションですが、Skip Healyさんによれば、アンブシュア・カットをすることによって息が効率的に音になって、よく響くらしいです。
他社のアイリッシュピッコロやアイリッシュフルートにも見られる加工ですが、これはHealy Flute Company独自の加工技術を施したものらしいです。

 
チューニング・スライドが付いているのでチューニングができるわ、自分好みに歌口を手前に回して吹けるわで、いいことずくめです。

管体全体の材質がグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)で、チューニングスライドのあるジョイントやフルール(木部の止め金)の材質は全て銀製です。

眺めていると、そのあまりの完成度と仕上げの綺麗さに、楽器というよりは、まるで芸術品を見ているようです。

ウッドの笛ですから、気温の変化や熱や湿度などにいつも気を配りながら、オイリングもマメにしながら、ずっと大切に使っていきたいです。
ハードケースが付いてこなかったので、近いうちにこのピッコロに合うハードケースを探したいな〜。
組み立てたまま入れられるケースがいいか、それとも分解した状態で入れられるケースがいいか、迷うな〜。

 

さて、このピッコロとの出会いの話をすると・・・

ディクソンSVの時と同じで、本当に管体から出っ張りも段差も全く無い、なおかつ管体全体が同じ外径の、まるで水道管のようなストレートなシルエットとフォルムのアイリッシュピッコロを探していて、アイリッシュピッコロを作っているメーカーのことを何も知らなかった頃、「そういうデザインのアイリッシュピッコロは世界中のどこかに無いだろうか?」と2週間も必死でググりまくっていました。

最初のうちは樹脂製のを探していたんですけど、ググりまくってもなかなか見つからなかったので、最後の頼みのhataoさんに聞いてみたところ、

という助言をいただいて、「Skip Healy」でググったらすぐにHealy Flute Companyのサイトが見つかって、サイトに載せてある沢山の写真の中から「これだ! これが私の希望するピッコロの造形だ」というモデルを探し当て、そしてhataoさんにその写真が載っているページを見せて、hataoさんがそのページへのリンクを添えて、Skip Healyさんに「このページに載せていらっしゃる完全なストレートなフォルムの水道管のようなデザインで、なおかつD管6穴のアイリッシュピッコロを、お客さんは希望されています」と伝えてくださって、やっとオーダーメイドの発注が終わったのでした。

それからも心配性な私は「本当にHealyさんに私の詳細な希望が全部伝わっているだろうか?」と思って、hataoさんに何度も念を押してもらうようにお願いして、更に詳しいオーダー内容の確認の英文を送ってもらったのでした。

ただ、海外の職人さんには、あまり何度も念を押してオーダー内容を伝えるとしつこく思われてしまい機嫌を損ねてしまう人もいらっしゃるので、それが心配でしたが、Skip Healyさんは本当に丁寧に返事してくださっていたので、1〜2回念を押しただけで、あとはHealyさんに詳細なオーダー内容が完全に伝わっていることを信じて、ひたすらピッコロの完成を待っていました。

そして、まずはケルトの笛屋さんのhataoさんの手元に届き、検品してもらって写真を送ってもらったところ、希望していたとおりの水道管フォルムの造形であることを確認できて、やっと安心できた次第です。

 

ケルトの笛屋さんは、Healy Flute Companyとは初めての取引だったらしく、hataoさんもSkip Healyさんの気質は把握されていなかったため、Skip Healyさんとの連絡にはhataoさんも私もお互いにいろいろ気を使いましたが、Skip Healyさんはとても誠実な人で、辛抱強く丁寧にお返事をくださっていたようです。

Healy Flute Companyのアメリカのサイトのトップページに書かれていますが、Healy Flute Companyはアメリカのオバマ大統領やトランプ大統領の応援鼓笛隊に使うBb管アメリカン・ファイフの製作を数十本も依頼されたことがあるそうで、凄いですよ! Skip Healyさんがアメリカ本土からもそれだけ認められている極めて優秀な笛職人だということが証明されています。
それにしても、サイトにも書かれていますが、僅かな期間で数十本ものアメリカン・ファイフの製作を頼まれるなんて、Healyさんも相当大変だったようですね。家族と過ごすはずのクリスマスを笛の工房で過ごさなければならなかったらしいですから。
そこまでアメリカ本土からの信頼を受けて認められている人ですから、彼が丁寧で誠実なのも充分頷けます。

 

それで、ケルトの笛屋さんとhataoさんへの感謝の言葉を。

ケルトの笛屋さんとhataoさんに今回のピッコロのことで本当に大変お世話になったので、私はhataoさんに、以下のように提案しました。

これに対してhataoさんもとても喜んでいたようですが、あいにくタイミングが悪く、笛屋さんの業務作業に忙殺されていて、てんやわんやだったらしく、Healyピッコロの演奏動画の録画や、hataoさんがHealyピッコロの演奏を満喫するほどの時間がなかったようです。
それで笛屋さんに入荷してから検品ののち、早めに私に発送せざるを得なかったようです。
うーん、ちょっと残念だな。
せめてものお礼として、しばらくhataoさんの手元に置いておいて楽しんでほしかったのですが、いろいろのっぴきならない事情があったので仕方ないですね。

ちなみに私が購入した時の価格ですが、ケルトの笛屋さんに代理で発注を頼んだ時の日本とスイスのレートでは、ピッコロ本体の価格は日本円で約7万6千円でした。
これに国際送料、輸入代行手数料、国内送料、消費税が加算されました。
購入される際に参考にしてください。

 

あと、ワシントン条約により、グラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)を含むローズウッド全般に輸出入規制がかかっていますが、これについては、輸出側(今回の場合はHealy Flute Company)がスイスの国税省に輸出許可の申請を出せば良いだけなので心配は要らないそうです。
ですが、スイス国内でも輸出許可申請が殺到していて、アメリカほどではないにしろ、スイスの国税省から輸出許可が下りるのが、かなり月日がかかってしまったようです。
私の場合は発注してもらってから、Healy Flute Companyのサイトにも書かれているとおりピッコロ自体の製作には1ヶ月程度しかかからなかったようですが、輸出許可が下りるまで更に2ヶ月もかかってしまったようです。
ですので発注してから手元に届くまでに約3ヶ月かかってしまったのでした。

でもですね、Healyさんによれば、

とのことでした。
いいえ、Healyさん、謝る必要は少しもありません。あなたのせいではありませんよ。約束どおり1ヶ月で笛自体は完成したんですし、月日がかかった原因は国税省の事務手続きの混雑具合にあるんですから。

 

最後に、お礼の言葉を。

Healy Flute Companyさん、そして何よりもケルトの笛屋さんとhataoさん、今回は本当に大変お世話になり、ありがとうございました!!
このSkip Healyアイリッシュピッコロが、私が捜し求めて見つけて、入手を待ち望んでいた最高にお気に入りのピッコロです。入手できて本当に感謝しています!!

Google Chromeブラウザの常時自動日本語訳機能を使えば常にHealy Flute Companyのサイトの全文を日本語に翻訳してくれるので英語が苦手な私でもスムーズに読めますが、ちょっととんちんかんな日本語訳も部分的に表示されて私には理解しきれなかったので、やっぱりケルトの笛屋さんに頼んだほうがいいと思って、今回の経緯と顛末になりました。

皆さんも、Healy Flute Company(本拠地アメリカのサイトはこちら)のピッコロやファイフやフルートに興味がありましたら、そして詳しいオーダーメイド内容の英文を書くことに自信がなかったら、ケルトの笛屋さんに問い合わせてみましょう。とっても丁寧に詳しくオーダー内容をHealy Flute Companyに伝えてくださいますよ!!


Skip Healy Piccoloのメンテナンスやアクセサリーについての備忘録
(完全に自分用の備忘録メモなので読み手を全く想定してませんwww)

−−−ジョイントのキツさについて−−−

「ゆるい?きつい?フルートの足部管手入れとグリスの必要性」
https://recreation.pintoru.com/flute/caring-for-foot-tube-of-flute/

↑ジョイントがキツイ時に参考になる。

1000番の細かいサンドペーパーをかけた後でも金属が摩擦熱によって膨張しているから「まだジョイントが固い」と勘違いしやすいが、実際には意外と削れているので、熱を冷ますために丸1日寝かせてからジョイントを差し込んでみること。
昔、別の笛で、サンドペーパーでジョイント調整を失敗した時の二の舞いにならないように注意。

そして綿棒やクロスにシルバーポリッシュを付けてジョイントのオス側とメス側をよーく磨いて銀のジョイントの表面の汚れを拭き取ってみよう。
シルバーポリッシュでジョイントの汚れをよく取ることは、僅かながら銀を削ることになるので、やり過ぎないこと。
それでもキツかったらロウを超薄〜く塗ってみる。これで様子を見よう。

ジョイントはすっごく木が薄いから絶対に力を加えちゃダメ。
一緒に買ったグリス2種類はジョイントには絶対に塗っちゃダメ。塗るなら上記のとおりロウを塗ること。

ロウを塗る時、メス側だけに塗ったほうが、塗るロウの厚みが薄くなるので、より滑りやすくなるらしい。そうしよう。ロウを塗ることになった場合はメス側だけに塗ろう。

 

−−−オイリングについて−−−

今回買ったYAMAHAのボアオイルはオイリング用だが、YAMAHAの製品以外とは愛称が悪いかもしれないし、何よりヒーリーさんは

http://www.skiphealy.com/caretips

I think that this is a personal preference issue, by and large.
I recommend using processed light almond oil (not raw) for both internal and external use.

って言ってる。生ではない加工されたライト(薄めのって意味かな?)アーモンドオイルなら内部にも外部にも使えるらしい。
やはり、その笛を作った人がその笛の材質上の特性を知り尽くしているだろうから、上の英文をGoogle Chromeの自動翻訳に頼らないで、ちゃんと翻訳して、ヒーリーさん推奨のオイルを使おう。
YAMAHAのが成分が近ければそれでもいいけど。

(特に大事な備忘録)ヒーリーピッコロの次回のオイリングは8月6日までには必ずやる。

http://woodwind.at.webry.info/200811/article_1.html
オイリングのことで、めっちゃ参考になるね。

 

−−−ハードケースについて−−−

http://naturaljp.web.fc2.com/flute-tokusyu.htm
ピッコロのハードケースのオーダーメイド職人さん。すっご〜い! でもかなり高いんじゃないかなぁ・・・

http://naturaljp.web.fc2.com/flute-order.html

 ・基本的に楽器をお借りします。(仕上げ時に1週間程度)
 ・特殊な楽器やダブルケースの場合は設計時にも1週間程度お借りします。(採寸後返却します)

いや、それ困る。貸したくは無いから、笛の寸法だけ教えることにする。 ・・・もしほんとにオーダーする気になったら、の話だけど。

 

pearlのピッコロ用の一本用ハードケース(組み立てたままで入れるハードケース)は、自分のヒーリーピッコロには良くない。
ヒーリーさんはサイトで
「環境によっては、組み立てたままで保管しておくとジョイントが固着して動かなくなってしまうことがあるので、必ず分解してケースに仕舞うこと」
と言ってる。
サイト見ておいて良かった。

しばらくは、20年前に自分で作ったホイッスル用の木製ハードケースで代用するか。ちょうど今何も入れてなくて眠ってたし。

備忘録メモここまで。


ジョイントを奥まで全部差し込むための改造

※うぬぼれるつもりは毛頭ありませんが、以下に書いている改造作業は、自動車板金修理士としての経験と知識が割とある私だから成功したのかもしれません。かなり繊細な技術と知識を要求される作業だったので、私でも作業中に集中力を切らせたら失敗していたかもしれません。それくらい難しくて尚かつ後戻りのできない作業ですので、自信の無い方は絶対に以下の改造作業はしないでください。するならば、どこまでも自己責任でお願いします。失敗されても私は責任は取れません。

このピッコロの場合、ジョイントを奥まで全部差し込もうとすると、胴部管内側のグラナディラの出っ張りと頭部管のチューニング・スライドの銀製スリーブの先っちょがぶつかり合って、ジョイントが奥まで全部差し込めず、メいっぱい差し込んでも1.5ミリほどミゾが見えている状態でした。


1.5ミリ分のミゾが見えている

 

もちろんヒーリーさんはそういう風に作ったのは充分わかっていますが、私の好みとして全部差し込めないとなんか気が済まないので(笑)、改造してみました。

さて作業開始。写真左の頭部管の銀製スリーブの先っちょを平ヤスリで慎重に慎重に削って、1.5ミリ分短くします。銀製スリーブが変形しないように丁寧に時間をかけて平ヤスリで削ったら、すぐにシルバーポリッシュを付けた1000番のサンドペーパーで先っちょの表面仕上げをしてツルツルのピカピカにすることが大事なんですよね。じゃないと差し込みが固くなっちゃうので。

 

↓完成〜〜〜!!


ご覧ください。完全に奥までピッタリ差し込めたでしょ。
ここまで差し込んでも、ジョイントを抜き差しする時にはあまり力は要らないように、つまりジョイント部分の薄くなっているグラナディラを痛めないように、先に書いた備忘録の作業要領に従って、元々キツめだったジョイントをあらかじめほんの僅かに緩めに加工しておきました。それこそミクロン単位で削っただけです。
あまり緩くするとジョイントから息が漏れちゃいますから本当に気をつけて作業しました。
そこら辺の微妙な削り具合にはすっごく神経を使っちゃって疲れましたけど、これは「やり遂げた〜! がんばって成功させたぞ〜!」という心地よい疲れでした。

なにせグラナディラは固いとはいえ、いかんせん木ですし、おまけにジョイント部分は肉厚がすごく薄くなってるから、ジョイントを抜き差しする時に少しでもグラナディラに余計な力をかけたくなかったんですよ。ヒーリーさんの作った笛ですから大丈夫だとは思ったけど私は心配性なので、今回の改造をしました。
もちろん抜き差しする時にはグラナディラ管体は握らずに、双方のジョイントの銀製部分だけを握って抜き差ししています。ちょっと神経質になりすぎかもしれませんが、これくらい気を使ったほうがジョイントのグラナディラも長持ちすると思うので。

胴部管と頭部管の両方のジョイントの、それぞれ銀同士が擦れ合うスリーブ部分を、シルバーポリッシュを付けた1000番のサンドペーパーで何十分もかけて磨き抜いて、スリーブの摩擦熱による膨張を戻すために丸一日寝かせて、それを数日間繰り返したことが勝因でした。
プロの自動車板金作業でコンパウンドを1000番のサンドペーパーに付けて表面の最終仕上げをする作業を多くしていたので、それが今回役に立ったのだと思います。
この作業のおかげで、ジョイントは無理なく奥まで全部差し込めるようになったし、チューニングスライドの抵抗もキツすぎず緩すぎずの、ちょうど良い抵抗感になりました。実際に15分〜20分(これが慣らし序盤の上限時間ですが)吹いてみても息漏れは全くありませんでした。改造大成功〜!!

※金属製のフルートのジョイントにも同じことが言えますが、製作過程で手作業でジョイントのすり合わせをしているので、どうしてもロットごとにキツめだったり緩めだったりするそうです。私のはキツめだったというわけですね。

ちなみに、銀製とはいっても純銀ではなく、ジュエリーなどにもよく使われるスターリングシルバーらしいです。銀が92.5%で、残りの7.5%が胴やアルミニウムを使った、最も硬くて頑丈な銀合金らしいですね。このスターリングシルバーがヒーリーピッコロのジョイントやフルールにも使われているらしいです。Healy Flute CompanyのサイトのメンテナンスFAQのページに、そう書かれていました。
スターリングシルバーがそういう金属だということは今まで知りませんでした。お恥ずかしい限りで。。。(^_^;)

 

改造作業記録は、これで終わりです。


加湿剤の代わりに水を入れたキャップを置く

この笛は机の引き出しに仕舞っているんですけど、昔ティンホイッスル用に作った木製ケースに仕舞って、それをせんべいの缶に入れて、更にその周りをダンボールで覆って熱から守っています。その上で鉄製の引き出しを閉めてロックまでかけています(笑)。それくらい大切にしています。

更に、ウッド材質である笛が乾燥しすぎないように、缶コーヒーのキャップに水を入れて、それをせんべいの缶の中の木製ケースと一緒に置いています。簡易的な加湿剤というわけです。キャップの中の水が減ってきたら補給して、せんべいの缶の中の湿度を一定に保つようにしています。
こうやって、温度はもとより湿度にもかなり気を使っています。

 

管体内部の水分の除去には、ワタナベ楽器さんで買ったクリーニングロッドを使っています。説明を読むとわかりますが、これすごく便利です。

 

あとはオイリングの道具揃えと、それから、えっと・・・あとなんかあったかしら? できれば缶コーヒーのキャップをケースの外に置くんじゃなくて、特に空気が乾燥する冬場はケース内にちゃんとした加湿剤を入れたほうがいいんだよなぁ。あとできればケース内に温度計と湿度計も入れたほうがいいんだよなぁ。
それはまた追々考えていこう。

 

参考までに、hataoさんからいただいたアドバイスを元に作った、練習時間の割り当て表とオイリングの周期表です。
ヒーリーピッコロの場合は、それこそ丁寧に大事に月日をかけて育てていきたいので、平日のバタバタしている時に気軽に車で出かけて行って吹いてくるなんてことはしたくないのです。時間の有り余っている休みの日にゆったりと丁寧に慣らしをしていきたいので、一週間に一度しか吹かない設定で表を作りました。
hataoさんも「ウッドの笛の管理をここまで詳しく理解されていれば、まず大丈夫でしょうね」と太鼓判を押してくれました。hataoさん、いろいろ相談に乗っていただいて、本当にありがとうございます。


つまり空気が乾燥しているほど笛の湿度管理には充分気をつけること。
空気が乾燥している時は念のために笛のケースの中に加湿剤と湿度計と温度計を入れる。(それが全部一緒に笛のケースに入れば、だけど)


ヒーリーのサイトのメンテナンス方法のページの日本語訳

ヒーリーさんの作った笛のメンテナンスについてヒーリーさんご自身が答えているページが2つあるのですが、その2つのページを英語の達者な親戚に日本語訳してもらいました。親戚には深く厚くお礼をしておきました。ありがとうね〜。

http://www.skiphealy.com/productguarantee

(親戚による日本語訳)

ヒーリー・フルート社の楽器返品、返金、保証詳細

お客さまがヒーリー・フルート社の楽器を購入なさる前に、個人的にお話することにしています。いつもというわけではありませんが、メールを少なくとも1〜2通いただきます。これは、お客さまが要望と正確に一致しない商品を購入することを防ぐためです。返品、返金、保証については、以下のとおりです。

返品と返金:

1)商品がお手元に届いてから30日以内に起きた楽器の物理的不具合があった場合のみ、返金いたします。

以下に該当する場合は、返金いたしません。

1)練習不足の場合。お客さまには、こうお伝えします。「新しい楽器を使うにあたり、1ドルあたり少なくとも1時間は真剣に練習する必要があります。いい楽器を手に入れたからといって、好きなミュージシャンと同じ音を出せるというわけではありません」

実際に、ミュージシャンはお客さまよりもたくさん練習し、その結果、お客さまよりもいい音を出せるのです。素晴らしい演奏者は安い楽器を使って素晴らしい音を出しますが、下手な演奏者はいい楽器を使っても下手な音しか出せません。よりよい楽器は、演奏者がよりよく演奏することの助けにはなりますし、上達速度を上げてくれます。とはいえ、新しい楽器を使えば、仲間うちの演奏では格好良く見えるでしょう。

2)当店への訪問と試演を繰り返し行い、長所と短所を含めて楽器を選んで購入したのに、帰宅して3か月したときに「このフルートは音程が外れている」と思ったとき。

専門家は、それぞれ一家言を持っています。楽器作者は、「演奏者の音を合わせる」と言います。楽器作者の経験豊富なアドバイスを考慮に入れない場合、返金の対象になりません。上記の各項目を参照してください。

3)どんな場合でも、改造した楽器は返金の対象にはなりません。楽器に改造を施したときには、お客さま専用に楽器が作られたことになり、一般人対象の楽器ではなくなります。これは、お客さまが楽器を注文する前、必ずていねいにご説明しています。私は誠心誠意を込めてお客さまのために楽器を製造しますが、それは私の責任です。しかし、それ以上はお客さまの責任となります。

品質保証

ヒーリー楽器は、購入日から1年間の保証を楽器に付けています。保証は、物理的な不具合のみが対象です。事故や誤った操作による傷と不具合は保証の対象外となります。楽器作者には、楽器を見ただけで何が起きたかわかりますので、だまそうと思わないようにしてください。フルート・ファイファピックを落として割ったとしても、私にはそれがわかります。

ヒーリー・フルート社は、最高レベルの顧客満足度を追求し、すべてのご要望に応じるよう努力しております。保証内容、製品、サービスについてご質問があるときには、skip@skiphealy.comまでメールしてください。

楽器をどのように正しく手入れするかについては、弊社の「楽器の手入れ」ページをご覧ください。

 

http://www.skiphealy.com/caretips

(親戚による日本語訳)

楽器を組み立てたままでもいいですか?

    結構です。しかし、お勧めはしません。組み立てた部分が取り外せなくなる可能性があります。テノン(ほぞ穴)部分をきちんとメンテナンスすると、この問題を回避することができます。
    解体しておけば、この問題が起きる心配はありません。

「慣らし」の方法はありますか?

    はい、あります。乾燥した環境で乾燥した木材を使ってはいますが、木材であることには変わりはありません。
    寒い時期に新しい楽器を手に入れて演奏する時に気をつけることは、寒い時期に輸送された楽器を暖かすぎる場所に置くと、問題が起きる可能性があります。新しい楽器を手に入れたら、手で触って冷たいと感じなくなるまで待つことをお勧めします。
    それからオイルを塗り、オイルがしみ込むまで30分以上待って、それから演奏してください。はじめは1日に10分から15分間だけ演奏して、その後の数週間、少しずつ時間を伸ばすことを推奨します。
    これは、グラナディラのヘッドジョイントに対しては特に有効です。グラナディラは乾くのに少し時間がかかるからです。
    最初の6か月間は、極端な気候条件下での演奏を避けるほうが賢明です。気温の変化によって、木にひびが入る可能性があるからです。
    最初の6〜8か月間に、音が徐々に安定し、木の色が深くなるのに気づくでしょう。

水分が笛の中に溜まった時、振るのと拭くのと、どちらがいいですか?

    楽器を演奏したあと、内部には水分が凝結しています。楽器に付いたこの水は拭くか振り払うかしてください。穴から空気を吹き込んで楽器の端を布かナプキンで拭くだけで十分です。
    キーのついた楽器を持っている場合、キーを押して余分な水を排出するのもいいでしょう。
    綿棒や楽器内部に挿入できるタイプのクリーナーがあると、もっとよく掃除できます。

オイルは塗ったほうがいいですか?(めあ注:オイリングはしたほうがいいか?という意味)

    よく議論になる問題です。
    私の知人にはほとんど毎日楽器にオイルを塗る人もいますが、まったく塗らない人もいます。どちらの場合でも、同じ率でひびが入ります。
    もし楽器を頻繁(週に3〜5日間)に使う場合は、オイルを塗る必要はありません。
    オイルは穴の内部の空気抵抗を大幅に減らしますので、オイルを塗ったあとは常に音がよくなります。また、内部の小さなひびを一時的に埋めて、パッドがきちんとはまっていないときにもそれを調整します。
    概して、これは個人の好みの問題だと考えます。精製した軽いアーモンドオイル(未精製はいけません)を内部と外部に使うことをお勧めします。

ケースは必要でしょうか?

    新しい楽器に400ドルから4,000ドルを払ったのです。ケースが必要かどうか、わかりますよね?(めあ注:それだけのお金を払ったのだから当然ケースに入れて大切に保管する価値があるという意味)

楽器はどのように保存すればいいですか?

    ケースに入れて、きちんとメンテナンスしてください。これは、一般常識の問題です。
    夏に窓を締め切った車の中に置かないでください。吹雪のときには車のトランクに置き忘れないでください。などなど。

金属は磨いてもいいですか?

    はい、結構です。金属はすべてスターリング・シルバーですので、シルバーポリッシュを少し使うと効果がてきめんです。テノンが少し粘る(ジョイントがやや固い)時にもシルバーポリッシュをテノンに微量塗ってください。これでジョイントがきつい症状は殆ど治ります。
    もし木材部分に銀磨き剤がついたときには、オイルを少し付けて除去してください。

テノンはどのように掃除すればいいですか?

    すでにご説明したとおり、シルバーポリッシュを少し使うと、付着物を取り除くことができます。

付着物を取り除くとは何ですか?

    600の紙やすりは、大変に細かい紙やすりです。楽器の木材部分の表面が少し粗いと感じたときは、楽器の端から端の方向に、紙やすりをかけてください。
    それから紙やすりを裏返し、紙やすりのなめらかな面で磨いてください。
    また、頭部管の穴の内部を清潔にすることはとても重要です。演奏を終えたらすぐに清掃してください。頭部管内部の付着物を取り除くのに最適なタイミングは、頭部管が乾燥する前です。ナプキンを使うか、もし家にいれば、温水と綿棒を使ってください。
    ナイフややすりでは絶対に削らないでください。楽器に深刻な傷が付きます。

    これで、基本的な回答になったでしょうか。ヒーリー・フルート社の楽器についてほかに質問があれば、お気軽にskip@skiphealy.comまでご連絡ください。

先述のhataoさんからのアドバイスと、この日本語訳も参考にして、今後もマメにメンテナンスをしていきたいです。