◇解説 ディクソンDX001D(2015年モデル)◇


レビューは、あくまで個人的な感想に過ぎません。初めに必ずこちらをご覧ください。


Dixon one piece model-2008 Soprano D

※2015/10/10追記
今までこの笛の材質は全管ABSだと思っていたんですけど、よく調べたら、管体(トーンホールが開いている部分)の材質がPVCで、ヘッド(マウスピース部分)の材質がABSだと判明しました。長年間違った情報を載せてしまって、ごめんなさい。


いろんなアングルの写真

ディクソン1ピースは、元々は全管PVCのタイプだったんですけど、PVCのタイプは2003年から2006年の間に生産中止になったようで、その後継として、管体がPVCでヘッドがABSのタイプに変わって現在に至るようです。

私の持っている、このディクソン1ピースの場合、ベルを改造しているので、外見的には、ディクソンSVと見分けがつきません。これも計画通り。


特徴

この1ピースの特徴は、ディクソンSVと同じく、とにかく丈夫で壊れないことですね。スザートと同じ材質であるABSのヘッドは、自動車のインパネやメーターパネルなどに多用されているくらいですから、熱にも水にもすっごく強いです。といってもライターなんかであぶったら当然変形しちゃいますけどね(笑)。真夏の炎天下の車の中に置いておいても変形しないんじゃないか、という程度の強さという意味です。

整形の方法はディクソンSVと同じで、部品点数は4個です。ヘッド、ヘッドのウインドウェイに差し込まれている棒、管体の上部、管体の下部です。それで全ての部品が接着されています。ですので部品点数は4個でも、結局は笛としては1ピースということですね。

息の消費量は、最近のディクソンのメーカーのポリシーなんでしょうか? 昔の全管PVCタイプに比べるとだいぶラクになっていて、ジェネレーションよりもちょっと息を消費するかな? という程度に収まっています。それくらい息がラクです。音量もかなり小さくなっています。

その音量ですけど、一時期流行した、各メーカーがティンホイッスルの管体のボアを太くして音量を競い合う「音量合戦」は廃れたのか、このタイプはだいぶおとなしい音量です。高音部(2オクターブ目の後半)になっても、それほど耳にキンキン響きません。これくらい音量がおとなしければ、聴くほうも気がラクでしょうね。

音色はスザートのような音色にやや近づいています。昔の全管PVC製のディクソンとABS製のスザートのちょうど真ん中あたりに位置する音色といえるでしょう。ティンホイッスルの安っぽい音色とリコーダーの綺麗な音色が混じったような音色です。そしてSVよりは割と音量が大きいと。

各トーンホールのピッチバランスは安定していて、音階を吹いても、いわゆるトーンホール音痴にはなりません。完全に平均律にピッタリ合っているワケではないんですけど、ほとんど気にならないレベルです。それくらいピッチバランスの完成度は高いです。

工場出荷時のピッチはA=440Hz前後で、ほぼ標準です。1ピースなのでチューニングはできません。

メリット。ピッチがほぼA=440Hz付近なので、標準的なピッチで他の楽器と合わせる時に都合がいい。本体が軽いので、長時間の演奏でも腕が疲れない。ヘッドがABSなのに、ティンホイッスルらしい安っぽい音色を残している。ABSといえば自動車のインパネにも使われてるくらい熱に強い材質なので、管理に全然気を使わなくていい。そして、機種によっては相当息の消費量で苦労する2オクターブ目の後半でも、このタイプならば息がすごくラク。3オクターブ目も、大人の肺活量ならば簡単に出せる。これはすごく大きなメリット。更に音量が抑えられているので、スザートみたいにセッション時に「音量が大きすぎてうるさい」と言われることがない。以前の全管PVCタイプよりもだいぶおしとやかになったかんじですね。

デメリット。他の楽器が高い・低いピッチのままでチューニングできない場合、それに合わせることができない。ヘッドと管体を繋いでいるジョイントは、管体からジョイントが伸びてヘッドに差し込まれて接着されているのだけど、その接着剤が劣化する場合もあるかもしれない。でもPVCとABSを繋げているんですから、接着部分が弱ってくるのは何十年先とか、とにかく相当先のことでしょう。あと、Eのトーンホールの位置が少し上に上がってるので、最初はちょっと押さえにくいと思う人も居るかもしれません。私は平気でしたけど。

買う時の注意点は、特にありません。

それからSVのページにも書きましたけど、

この造形はやはり、細くて美しくて魅力的です。ディクソンSVとほぼ同じ形ということで、このディクソン1ピース(2008年モデル)も、とてもカッコイイです。

個人の好みの問題が大きく関わるので断言はできませんけど、あえて位置づけするなら、息の消費量の観点から、「ディクソンSVは子供用」「ディクソン1ピースは大人用」になるでしょうね。そーなんです。私は人間界に居る間はとりあえず1ピースを吹いて、霊界で幼女になったらSVを吹くつもりです。「死んだら肉体が無くなるんだから肺活量は関係ないんじゃないか?」というツッコミはナシでお願いします(笑)。フィーリングと勢いで書いているので。


値段と入手法


Dixon one piece model-2008 Soprano D
3,600円(3,600JPyen)

取り扱っている業者さんです。

Big Whistle Music

グレンフィナン

もちろんメーカーのサイトから直接注文することもできます(私はそれで買いました)。注文する時は、型番「DX001D」と言えば伝わりやすいでしょう。


メーカーについて

ディクソンのメーカーは、常に設計変更を行っていて、改良を図っているようです。管体そのものの寸法や、チューナブル(2ピース)タイプのジョイント部分の精度や、ウインドウェイの形状の変更や、メーカーのロゴをシールから刻印に変更したり、いろいろ試しているようです。こういうメーカーだから品質や性能が安定していて、人気もあるんでしょう。いや、刻印は笛の性能には関係ないか。

ディクソンのサイトはこちら。

http://www.tonydixonmusic.co.uk/


ウインドウェイと、エッジの改造

というと、「めあのことだから、きっとまたウインドウェイを狭くしたんじゃないか」とか思うでしょ。ちが〜うんです。今まで確かにオーバートンとかショウとかクラークオリジナルとか、いろいろなティンホイッスルの息量を少なくするためにウインドウェイを狭くしてきましたけど、今回だけは、じゃーんじゃじゃーーーん! 私にとっては初体験! なんと、ウインドウェイを広げて、エッジも角度を鈍くして、低音部の反応を高めるための改造をしました。

「安ティンホイッスルの改造による性能向上」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n251571

↑こちらが大変参考になりました。ウインドウェイ内部の上側だけを削って、わざとムダな息を増やすようにして、低音部での息の許容量を増やして、エッジの先端を僅かに縦に削って、全音域での息への反応を悪くしました。その結果、

もんのすごく吹きやすくなりました〜! 私は昔からどーしても息を多めに使う吹き方なので、ディクソンみたいなあまりにも少ない息量で吹けてしまう機種はちょっと苦手で、すぐにオーバーブロウしちゃってたんですよ。タンギングをほとんど使わなくてもオーバーブロウ気味だったんです。つまり1オクターブ目のピッチがやや高めになっちゃってて音がひっくり返りやすかったんですよねー。

で、何とかならないかなーと思っていたところに、上の人の記事の改造方法を読んで、あとは自分なりに考えて、「大前提として、笛全体のピッチバランスが狂ってしまわないように、ウインドウェイの内部の上側だけを削ろう。そうすればピッチバランスには影響は出ないし、ただ単にムダな息を消費するだけになる」と結論を出して、吹きながら小さな薄い平ヤスリでウインドウェイ内部の上側だけをガリガリガリガリ削ったのでした。もちろん最初は1オクターブ目のDと2オクターブ目のDの音だけをチューニングメーターで合わせてそれを基準にして、あとはチューニングメーターを見ないで、いろんな曲を何度も吹きながら、です。

チューニングメーターは、昔から使っている、クロマチック対応のSEIKO ST1100です。

下の絵は、ウインドウェイ内部とエッジの断面図です。

ウインドウェイ内部の縦の寸法はノーマルに比べたら1ミリ以上広くなり、エッジは0.2ミリ近く平らに削りました。これで低音部から中音部がハッキリした音になって、なんと高音部も(私にとっては)のびのびとチョ〜速い息を吹き込めるようになって、今まで課題だった「低音部や中音部で息を弱いまま保とうとガマンしてテンパる、あの息苦しさ」という、演奏でのストレスがほぼ無くなりました。

次に、糸ノコの刃の先っぽを使って、ウインドウェイ内部の左右の端っこ、つまり管体と棒が差し込まれている境目を削って溝を作って、演奏中にウインドウェイに溜まった水分が左右に流れて管体へと逃げていくようにしました。こうすることによって低音部や中音部がコンスタントに出やすくなるからです。この笛はそこまでの精密な完成度は無かったので改造作業をした次第で。

次に、上の記事にも書かれているように、ウインドウェイ出口の下側の面取りも、精密ドライバーのマイナスを使って改造作業しました。角っこを斜めに削りました。これによって低音部が更にシッカリ芯が通った音になるからです。

さぁ、これで作業は終わりです。


ウインドウェイ出口にかけて、上側だけをなだらかに1ミリ以上削った


0.2ミリほど縦に削ったエッジ


面取りをしたウインドウェイ出口の角っこと、(見えにくいけど)ウインドウェイ内部の左右の排水溝

ものすごく吹きやすくなった上に、音色はというと、これがまた、わざとムダな息を消費するように改造したために、いや〜、けっこう「シュピー」というようなカスレた、ショウみたいな好みの音色になりました。これも個人的にお気に入りになりました。

最後に念のためにチューニングメーターで笛全体のピッチバランスを確認してみても、ピッチは狂っていませんでした。大成功〜〜〜!

こうなると、もはやこの笛は、「少な目の息量でラクに吹けることが売りのディクソン」とはいえないでしょうね(笑)。でもそこが個人的に大きな魅力になった、と。息がラクなティンホイッスルを、わざわざムダな息を消費するように改造する人なんて、あまり居ないんじゃないかな? 意外といらっしゃるかな?

「ならディクソンにこだわらないで、始めから息が多めに必要なショウとかの違う機種にすればいいじゃん」って思うでしょうけど、見た目がお気に入りのこの機種じゃないとイヤなんです(笑)。

ただ、改造して一つだけ困ったことが・・・それは、ノーマルだった当初と比べると、音量がかなり大きくなっちゃって、音もかなり通るようになっちゃって、自宅ではなかなか思い切って吹けないことですね。1オクターブ目のローエンドでは管体が正常な意味で振動するほどシッカリ芯の通った音になった上に、2オクターブ目のハイエンドとか3オクターブ目なんてホントに「爆音」になっちゃって・・・(笑) ま、いっか。そういうティンホイッスルにしたかったんだし。

先のリンク先の記事の人、大変参考になり、誠にありがとうございました。と勝手にお礼を言ってみる。私ティンホイッスルの改造大好きなもんで。

 

・・・と、ここで後日談を。

ウインドウェイ出口の面取りですけど、上の写真の状態ではちょとだけ削りすぎたようで、低音部はズッシリ響いていたんだけど、長く吹いているうちに高音部のハイエンド付近がオクターブ下の音が混じるようになっちゃいました。たはは、ちょっと失敗。

で、面取りで削った部分に、車のウレタンバンパーやFRPエアロパーツの補修に使うHoltsのエポキシファイバーパテを盛って修復しました。ウインドウェイ出口の下側だけにパテを盛って角を作るのはちょっとコツが要ったけど、そこは元プラモデル改造のウデで、なんとかできました。しかし、そのあとの「どれだけ角のパテを面取りで削ればいいか」の加減が非常〜〜〜に難しく微妙でデリケートでした。0.1ミリ単位の誤差がすっごく影響するんですね。強めの息を多く吹き込むということを前提にして、低音部を強調させれば高音部にノイズが混じる、高音部を綺麗にすると低音部は一応出るんだけど息の許容範囲が狭くなる、そのちょうど真ん中辺りのちょうどいい削り具合の頃合いを見つけるのに、かなり時間と労力を使いました。パテを盛っては削り、削りすぎてはまた盛って・・・の繰り返しでした。で、やっとちょうどいい削れ具合になった次第で。その上で自動車用のタッチペン(つや消し黒)を塗って仕上がりです。

F1風に言うと、「いや〜、このベストセッティングを出すのには苦労したよ」というカンジでしょうか。

ちなみにこの改造をした結果、この笛で正しいピッチバランスで吹くための最適の息使いは、「2上げの息使い」が最適となりました。2オクターブ目に入ってからすぐの所で息をレガートよりかは少し強くする吹き方です。「1オクターブ目は弱く、2オクターブ目は強く吹く」という、安めのティンホイッスルの基本の息使いですね。この息使いでこの笛を吹くと音階のピッチにデコボコが出ず、いわゆるトーンホール音痴にはならないのでダイジョーブイなのです。


「2上げの息使い」(命名適当)

それにしても、マウスピース部分をいじると、本当に笛の特性がガラリと変わって面白いです。これだから改造はヤメられない。

ちなみに音色は先述のとおり、ディクソンとショウを混ぜたような音色になった上で音量かなり大きめ。吹き心地は、息の消費量が多くなったことの他に、エッジの角度を立てたためかウインドウェイの出口から出る息がエッジの角ではなく「面」に多く当たるようにしたためか、オーバートン(現ゴールディ)のように、吹き込む息に対する抵抗感がけっこう出てきました。なので吹き心地はショウとオーバートンを混ぜたようなものになりました。自分の好み的にけっこう吹き心地いいです。

これからももっと改造とか構造について勉強がんばるもん!

高音部や超高音部の出し方について。改造後は、高音部(2オクターブ目のB・C・C#、いわゆるハイエンド)とか超高音部(3オクターブ目のD・Eb・E・F)を出そうとすると、かなりの息量というか「息圧」を使うようになりました。高音部の多い曲を2〜3曲吹き終えただけで「ふうぅ〜〜〜・・・」となって頭がクラクラしてきそうなくらい、かなりの「息圧」を使います。まるでオーバートン(現ゴールディ)のような、吹き込む息に対する抵抗感と吹奏感です。で、そのためにやはり高音部や超高音部のピッチがやや上がってしまいます。大体10セントくらい高いでしょうかね。それくらいの強さで吹かないと綺麗な高音や超高音が出ない仕様になりました。その高音部や超高音部でのピッチを基準にして、それ以下の全音階を吹かなきゃならなくなった結果、A=442Hzくらいになりましたわ。ちょっと全体的にピッチ高いんですけど、1ピースだからチューニングできないし、まったくもう〜、手のかかる子ね〜、こ の 子 は!(←自分のせいでしょ)

ま、しゃーないです。音量もスザートよりも大きいんじゃないかっていうくらいの「爆音」だし、ソロ演奏用にでも使おうかなと思ってますけど・・・でも、まだやっていない改造があるんですよね。巷でよく言われている、例の、マウスピースの内側のブロック部分をロウや接着剤やパテなどで埋める「詰め物作業」です。そう、ディクソンはその部分が埋まっていなくてスッカラカンなんですよ。ウワサによると、詰め物作業をすると高音部が劇的に改善されて安定した音質になるそうですけど、この笛の場合はどうなるかはわからないところが、ちょっと怖いところ。高音部がどう変わるか、試しに他の(マウスピースの外れる)機種でやってみようかしら? で、いい結果が出たらこの笛にもやってみるかも。

しかーーーし! ウォルトンみたいなマウスピースを外せるタイプは作業がやりやすいけど、この笛は全管一体型の1ピースだから、歌口からしか詰め物を入れられないところが悩み。さて、やるとしたら、

この狭い歌口から何をどうやって詰めるか、ですね。今考え中なのです。・・・もしやるとしたら、ですけどね。

 

後日談。

詰め物作業について調べていたら、このブログさんで、「D管よりも低いキーの(管体が長い)ティンホイッスルに詰め物作業をしたら、2オクターブ目が出にくくなった」と書かれていてビックリ! 機種だけじゃなくてキーによっても結果が変わってくるのね。笛によって高音が出やすくなったり出にくくなったり、正反対な結果が出るかもしれないわけで・・・

じゃぁもしかしたら、この笛に詰め物作業をやったら・・・ヤバイ・・・どーゆう結果になるかわからない。怖いから、やらないでおこう。だってあの狭い歌口からしか作業できないから、たとえ手軽なコマンドタブとかでも、元に戻したい時にめっちゃ苦労するか、最悪の場合は元に戻せなくて高音部が出にくいままになって、笛が使い物にならなくなる危険性が高いので。

あー、やらないでよかった。というわけで詰め物作業は、この笛に限っては中止〜〜〜! 愛用の笛を危険にさらしたくはないので。

やるなら他の笛でやってみようっと。

ウォルトン メロウD 2015年モデルで「詰め物作業」をやってみたら、やっぱり高音部が出にくくなりました。そういうものなんだなぁ。

あーーー、この笛にやらないで本当によかった・・・危ない危ない・・・

 


自分用の備忘録として書いておきます。なにせ、めあちゃん3歩歩いたら忘れる鳥頭だから〜。
ファイバーパテで作ったブロック部分は、エッジとの距離も調整完了。ウインドウェイ底面のパテの盛り付け量も決まったので完了。これで今後よっぽどパテが吹っ飛ぶとかのトラブルがない限り、パテ作業はしなくて済みそう。あとはパテのはがれ防止と、ウインドウェイ底面の底上げ目的として、塗料をウインドウェイ底面だけにブ厚く塗ること。塗料はブ厚く塗っても完全に乾いたら縮んでくるので、結果的にこれで僅かに底上げができて、パテのはがれ防止のための接着剤と保護膜になる・・・なればいいな。エッジに指を当てて吹いて水分を飛ばす時には、パテのはがれ防止のために、念のために、できるだけそーっと吹いて水分を飛ばすこと。「フッ!」じゃなくて「フゥー・・・」ってかんじで吹くこと。
また、もしエッジの平面部分をいじる作業をやるとしたら、エッジのベル側だけは絶対に削らず、エッジの中央部分の盛り上がりだけを慎重に削って、面を「ノーマルの幅の範囲で盛り上がりを平面にならすだけ」にすること。じゃないと息への抵抗感がなくなって吹きづらくなる。
あとはエッジの先端を柔らかいパテで埋めるか、埋めないでそのまま角の面取りをするか、あるいは今後何もいじらないでハイエンドBのビブラートの下の濁りを妥協するか、考え中。
スィンパテ黒あるいはシックパテ黒でエッジの先端を作る時は、アルミ板でV字型の工具をあらかじめ作っておいて、エッジの表面と周囲全てをマスキングしてから、念のためにエッジの表側にパテが付いてしまわないように、V字型の工具の上の部分にはパテを付けないこと。パテは工具のくぼみと下だけに僅かに付けること。
先端を作りすぎた分にはサンドペーパーで削ればいいので、やや多めに先端を作ること。エッジの下に付いたパテは管体内部からサンドペーパーをU字形に貼り付けた掃除棒で削れるから、エッジの下側にはパテは付いても大丈夫。
最終的に、エッジの先端は、オークなどでよくみる二段階の角度にしたほうが高音部が出やすくなると思う。今回はその二段階の部分を作る。

2015/08/08作業。
厚塗り用のシックパテはヘッドのABSへの食いつきが極めて悪くて使い物にならなかったので、薄塗り用のスィンパテ黒でエッジ先端を作った。
とりあえず完成だー。あとは一ヶ月も放置しておけばスィンパテが完全に縮みきるので、エッジの長さ=ウインドウェイとエッジとの距離の微調整は、その後つまり9月に入ったあたりでやること。今は未だパテを塗ったばかりだから低音部が出にくいけど、パテが縮めば出やすくなっていくハズだから、9月になるまで、ひたすら待つ。
9月になってから微調整をする際、屋外で少なくとも数時間吹いてから微調整すること(熱でパテが更に縮む可能性があるので)。
削る時はヤスリは絶対に使わず、サンドペーパーだけで優しく撫でるようにそーっと削ること。0.1ミリ単位の削り具合がモロにハイエンドでのノイズと、吹き心地に影響するので
教訓:やっぱりエッジの裏にパテが付いちゃダメだ。あとの仕上げが大変だった。その意味で、削るのが大変な厚塗り用のシックパテを使わなかったのは大正解だった。危ないところだった。指導霊さん、お導きありがとうございます。
ブロックのファイバーパテを再度面取りしたので、もしかしたらエッジの微調整は必要ないかもしれない。むしろ9月になってパテが完全に縮みきったら、エッジは一切削らずに、ブロックの面取り部分をまた角を作る可能性もあるかもしれない。またハイエンドのビブラート下の濁りが出てきたら、改めてブロックの角を作ろう。その際スィンパテにするかファイバーパテにするか悩むだろうなぁ。


トーンホールと、ベルの改造

ま、この改造は余談みたいなもんですけど・・・

SVと同じく、この1ピースも、トーンホールが私にとっては小さめなので、半音運指を使いにくかったんですよ。それで、トーンホールの肉厚の表面部分だけを斜めに削って、指が触れる部分だけを広くしようと思いつきました。こうすれば半音運指をラクに使えます。表面部分だけを削ったので、ピッチには影響しません。


G、A、Bのトーンホール


D、E、F#のトーンホール

ちなみにピッチバランスはかなり安定しているので、調整する必要がなかったので、その作業はしませんでした。

さて、お次は、このベル。

ベルに白いプラスチックの輪っかがはめ込んであるんですけど、元々は輪っかの端っこが管体から出っ張っていたので、「完全なストレート管じゃなきゃイヤ!! 少しでも管体から出っ張りがあるのはイヤ!!」というストレート管完璧主義の私は、ベルの輪っかの出っ張りをヤスリで平らに削って管体と同じ太さにして、更に自動車用のタッチペンで黒く塗ったのでした。これで完全なストレート管になって、全管真っ黒にもなって満足満足。

細い上に、マウスピースからベルまで何も出っ張りがない、究極のストレート管! サイコーーー!!

 

えっと、これでもう改造する部分は無いんじゃないかと思います。ウインドウェイ、エッジ、トーンホール、ベル、それら全てをお気に入りになるように改造したし、ホントにもうこれで全て完了した気がします。

その関連話で、他の人たちにとっては激しくどーでもいいことでしょうけど、この2008年モデルは、Tony Dixonの刻印が程よく真ん中寄りに彫られていて、管体にも何も装飾がないマッサラの状態のものです。ベルだけは出っ張ってたけど先述の通り削って黒く塗ったからオッケーだし。これも外見的なシンプルさと地味さを追求した結果なんです。


刻印が程よく真ん中寄りで、管体もマッサラ

でも現在のDX001D 2015年モデルは刻印がかなり上のほうになっちゃってて、管体の中央部に装飾のための二本のミゾが入っちゃってて、更に昔と同じでベルまで出っ張ってて、あまり好きではありません。そんな装飾なんか私にはかえって目障りだわ。なーーーんにも飾りがないほうがいいーーー。

ってワケで、外見的・デザイン的な意味でも、このスーちゃん2008年モデルはもう二度と手に入らないので、大切に大切に使っていきたいです。

そーです。この笛のことは、愛情を込めて「スーちゃん」って呼んでます(笑)。以前は「ディクソンだからディーちゃん」って呼んでたんですけど、それだとディクソンは全機種ディーちゃんになっちゃうので、えっと・・・

管体の内側も外側も完全な円筒管で、なおかつ出っ張りが全く無い、究極の「ストレート管」だから「スーちゃん」って呼ぶことにしました。究極のストレート管ってところがミソなんです。

スーちゃん、かわいいでしょ? え? 「勝手にほざいてろ」だって?(笑)

 

2015/07/04土曜日の早朝、ちょっと嬉しいことがあったので、雑記からコピペ。

2015/07/04(雑記)

週末で貴重なお休みということで、とある農道までティンホイッスルのスーちゃん(ディクソン1ピースDX001D 2008年モデル 改造版)を吹きに行きました。二時間くらい連続で吹いてたんですけど、気づいたら、いつの間にかスズメさんが一羽、3メートルくらい前の正面の位置の柵にとまって、どうやら演奏を聴いてくれているようでした。ちょっと首をキョロキョロさせながらではあるものの、明らかにこっちを向いてじーーーっとしていました。私も演奏をほぼ休まずにいたら、30分間くらいその状態が続きました。

家に帰ってからこのことを家族に話したら、「そういうのって童話の世界だけの話かと思ってたけど、本当にあるんだねぇ。素敵じゃないの〜」と言われました。スズメさんが実に30分間もじーっと聴いてくれていたっていうのが自分でも驚きましたけどね。

ティンホイッスルは別名「小鳥のさえずり」とも言われてるみたいですから、スズメさんが「仲間が歌ってる」と思ってくれてたのかな? 嬉しい土曜日の朝でした。

ちなみに吹いてたのはいつもの宗次郎とか姫神とか、あとなぜかチムチムチェリーとかです(笑)。

今回はスーちゃんの改造後のテストプレイも兼ねてたんですけど、改造は無事に成功したようで、安心しましたですよ。これでやっとパテの上から塗装ができる。長かった〜。盛ったパテを一週間寝かせたりして、それを二回くらい繰り返したせいもあって、改造が終わるまで二ヶ月近くかかっちゃいましたよ。でも焦らずに慎重に改造作業をやって正解でしたわ〜。

こういうことがあるから、やっぱり自然の中でティンホイッスルを吹くことはヤメられないですね。

 

スーちゃんは夏の昼間はお休みさせようかなーとも思っています。いくら丈夫なプラスチックとはいえ、夏の炎天下で吹いてたらプラスチックの寿命がかなり縮んじゃうんじゃないかと心配なので。ほら、エッジの先端とかモロに熱に弱そうで怖いじゃないですか。心配しすぎかもしれないですけど、念のためにスーちゃんは夏の間だけは日が沈んでから吹くとか、昼間でもカーテンを閉めてエアコンが効いた室内で吹く、ということにしようかと。要するに熱と直射日光を極力避けるということで。

で、その代わりに何を夏の昼間に吹くかというと、最近買ったウォルトン メロウD2015年モデルとか、近々買おうかと企てているショウ2015年モデルとか、いいんじゃないかなーなんて思ってます。ウォルトンは熱でイカれてもまぁいいし(おい)、ショウは熱にはとにかく強いですからね。そこまでこのスーちゃんを愛して労わってます。まるで我が子のように。

「花の魔法使いマリーベル」の「ゆうれい屋敷の古時計」でマリーベルが言うセリフ、「ほら、物を大切にすると魂が宿るっていうでしょ。あれは、ちゃんと妖精が付いてるってことなの」がありますけど、スーちゃんにも魂が宿ってきたかな? 妖精さん、付いてくれれば嬉しいな。

 

ところで、ツイッターでの一説によると、「笛をよく吹く人ほど息圧を多く使うからハゲやすい。だから笛のウマイ人にはハゲが多い」らしいですけど、真偽はおいといて、スーちゃんみたいな息圧が多めに必要な笛が大好きで、なおかつただでさえ普段から強めの息を吹き込むクセがある私は・・・

確かに最近カーペットに落ちた髪の毛が増えてきてるし、まさか・・・・・・近い将来・・・・・・

いやああああああああああああああああ!!

最近になって髪の毛をかなり伸ばしているから、ただ単に、カーペットに落ちた髪の毛の量が多く見えるだけだと思いたい。

・・・と、よく考えたら、もし本当に「笛のウマイ人にはハゲが多い」のだとしたら、私ハゲないかも。だって笛ウマくないもん。やった〜〜〜!(←喜ぶべきなのか?)


ディクソン1ピース(DX001D) 2015年モデルについて

なんですけど、試しに買ってみました。型番のとおりソプラノD管のノン・チューナブルです。関西の某業者さんで買いました。

某業者さんの他にも、amazon.comとamazon,co.uk経由で海外の通販業者から同じ機種を数本買ったんですけど、最初は古いモデルの写真が載ってたので、「あ、まだ古いモデルが残ってるのかな。買っちゃおうか」と思って買ってみたら最新モデルだったというオチでw

で、届いた時は「やられたー! 海外の通販業者って古いモデルの写真を最新モデルの写真に差し替えていない所が多いんだよなー」と落胆したんですけど、「でもまぁ、せっかく買ったんだし、ちょっとしばらくこっちを吹いてみようか」と思って2015年モデルを最近吹いてました。

吹き慣れてくると、かなりの完成度なことが判明しました。まず、ウインドウェイに水分が溜まりにくいように、ブロック部分の成型が面取りされている状態で金型が作られているんですよ。面取りは低音部を強くさせるためだということは先のサイトさんの情報のおかげで実験済みなんですけど、かなり長い間切れ目無く吹いていて水分の除去をしなくても、今までのモデルよりは水分が溜まりにくいことがわかりました。ブロックの下側へと水分がうまーく逃げて行ってくれるんですよ。


最初から金型で成型されている、ブロックの面取り部分

面取りをしている成型なので当然低音部もしっかり出続けてくれます。で、こりゃーいいや! と思ったんです。

ピッチバランスも相変わらずディクソンらしい安定感で、トーンホール音痴にはなっていなくて、ピッチバランス取りをする必要もありませんでした。最初のうちはちょっとハイエンドのピッチが上がりにくいかなと思ってましたけど、慣れてくると上がるようになりました。要するに演奏者の技量で充分カバーできる範囲だったってことです。音の濁りも全くといっていいほど無く、全ての音域で綺麗な音が出ます。スザートほど綺麗じゃないですけどねw

3オクターブ目の序盤のピッチも、メーカー保障外の音域としてはまぁまぁの許容範囲だと思います。

息の消費量は2008年モデルよりもやや多めなので、私にとっては吹きやすいですし、また、エッジの先端部分がとても鋭いうえに程よく立っているので、高音部を無理なく出せて、なおかつ息に対する適度な抵抗感もあって、これまた表現が付けやすくて吹きやすいです。これだと、自分の吹き方に合うようにマウスピース部分を改造する必要は無いかも。


エッジはとても精密な作りで、先端部分がとても鋭くて、程よく立っている。

材質は、今までのモデルと同じで、管体がPVCで、ヘッドがABSです。

で、外見的な面では2008年モデルはマッサラな管体で魅力的だけど、2015年モデルは、これはこれで、管体中央のジョイント部分にミゾがあったほうが、デザインのバランスが取れているんじゃないか、って思うようになってきて、「ミゾ入りスーちゃんも、かわいいじゃん」って思えてきたんですよ。

ただ、ベルだけは最新モデルでもやっぱりスザートみたいにボテッと丸く出っ張っちゃってて、「ミゾはいいけど出っ張りだけは許せない!」というぶっ飛んだ美意識の私は、2008年スーちゃんと同じように、2015年モデルも出っ張ったベルをヤスリで管体とツライチに削って、自動車用のタッチペンで黒く塗っちゃいましたよ。作業に4時間くらいかかって大変でしたけど、私の本能的願望である「美の追求」のためなら労力は惜しまない。


管体とツライチに削ったベル


これが例の、管体中央部の二本のミゾ

で、ご多聞にもれず、この笛も、より指先で押さえやすいように、トーンホールの肉厚部分だけを斜めに削りました。肉厚部分だけを削ったのでピッチには影響しません。肉厚がある管体だとこういうことができるから便利ですね。



恒例の、トーンホール肉厚部分だけを削った状態

これで今までの2008年モデルの愛称「マッサラスーちゃん」に加えて、この2015年モデルの愛称「ミゾ入りスーちゃん」もお気に入りになりました。共に改造版ですし、お気に入りが増えるのは嬉しいです。

この2015年モデルのDX001Dも、やっぱりディクソンのラインナップの中でも一番安いヤツです。最も気に入るモデルが、これだけの吹きやすさと性能を備えていながら、お値段なんと3千円(某業者さんでの値引き状態に限ります)。なんてリーズナブル〜。お財布にも優しいDX001Dです(笑)。

 

いつも行ってる農道です。これでも東京都なんですよー。左に見えてるのはスーちゃんです。

 


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