※レビューは、あくまでも主観・個人的な感想であって、「吹きやすい」という表現は、あくまでも「自分の吹き方に合っている」という意味に過ぎません。別の人が吹いたらきっと吹きやすさの印象が全然違ってくるでしょうね。
購入方法は、当サイトのこちらのページをご覧ください。メーカーによってはディープリンクを嫌ってブロックしていることもあるので、全メーカーともにサイトのトップページのみにリンクを張っています。
これらはGUO Shining Piper Colorful Editionですが、そのうちに、管体がキツネ色の1種類しかないけど9種類あるカラフルなクリスタルから好きなクリスタルを選んでキーに付けられるGUO Shining Piper(Boomerang)も手に入れたいと思っています。
ではとりあえず今持っているGUO Shining Piper Colorful Edition3本を紹介します。GUO Shining Piperは本当にお気に入りなので、色違いを3本、薄黄色と赤とピンクを持っています。
「薄黄色と赤はいいとして、男がピンクの笛なんて持ってるの?」って思いましたか?
私は心は女だもん! 乙女心をむっちゃくすぐられたんだよーーー。ピンクでクリスタルも付いてるなんて可愛くてキラキラで綺麗じゃんかよーーーときめくじゃんかよーーーおおお。いいじゃないかよーーーおおお。
Shining Piperは息が当たるエッジの部分が盛り上がっているので特に低音域の鳴りがすごくいいですが、エッジが盛り上がっているために、練習不足&元々息の吹き込みが弱めの私には高音部が出しにくく、もっぱら低音域専用の笛になっていました。
エッジの位置が高い上に管体が太めで低中音部をよく響かせるように設計された笛らしいので、私のように慣れていない人には高音部は出しにくい設計の笛らしいのですが、メーカーの熟練した演奏者の動画では高音部(なんと3オクターブ目のGあたりまで)をいとも簡単に出しているので、練習すれば出せるんですよね。がんばれ私!!
この笛は、まだ手の小さな幼児向けに開発されたフルキーのファイフで、極めてシンプルな構造のキーメカニズムにもかかわらず、最低音のCの次のC#一音だけが出せないことを除けば、他は全ての音域において全ての半音が出せる、非常に画期的なファイフなのです。
これを知った時は本当に驚いたものでした。
なぜそんなことがこの笛で可能なのか、写真を見てみましょう。ここではピンクちゃんにご登場願って、と。
遠くから見ると・・・あまり見えませんが、
近づいてみますと・・・
右手の人差し指と薬指のキーの真ん中に何やら見えますね。更に近づいてみると・・・
右手人差し指と右手薬指のキーに小さな穴が空いています。この穴を塞がずに指を僅かにずらしてキーを押さえる「キーホール開け押さえ」をすることでEbとF#の音が出ます。リングキーのフルートでいうとキーホールを開けてキーを押さえる感覚ですね。
Shining Piperのページに載せてある運指表のとおり、この「キーホール開け押さえ」と代え指を使えば12音階に完全に対応できる設計です。最初はキーホールにシリコンのキャップが付いてきますけど、幼児がキーホールの塞ぎミスを防ぐために配慮したキャップなので、すぐに外しました。つまようじで表側から押すだけで簡単に管体内部に落ちて、あとは管体をゆすってキャップを取り出せばOKでした。
写真でわかるように、右手小指のキーホールが開いていないので、最低音Cよりも半音上のC#一音だけは構造上出せないんですが、その1オクターブ上のC#や2オクターブ上のC#はモダンフルートやモダンピッコロと同じ要領で左手全開放で出せます。
そして左手の半音は代え指(クロスフィンガリング)を使えば、G#もBbも出せるというわけです。
更に、G#とBbの代え指の使い方や全体的な吹き方にもよるけど、イントネーションにも狂いが無く、幼児向けのポリマー製の安物とは思えないほど性能が良く、大人の演奏会でも充分活躍できるファイフだと思います。
なおかつデザインもスタイリッシュで、ファイフの可能性を無限大に広げてくれたモデル。GUOはすごいな。
C管な上に左手のサムホールも開いているのでれっきとしたファイフだし、実際GUO社でもファイフと呼んでいます。
本体の色もColorful EditionとBoomerangを合わせて合計9色の中から選べて、キーには標準でクリスタルも埋め込まれているというファッション性もオシャレです。
これはもう、よく聞く「キー付きファイフ」とか「フルキーファイフ」などという生易しい呼び方ではなく、あえて「モダンファイフ」と呼びたいな。それくらい高性能で機能美と造形美にもあふれているもん。
モダンファイフという呼び方は私が思いついたものだけど、既に他の誰かが同じ呼び方をしているかもしれません。
最低音の意味でもキーメカニズム的にもモダンピッコロとは違うので、やはり私はモダンファイフと呼びたいなー。
このShining
Piperを皮切りにモダンファイフという呼び方が世の中に定着していってくれはしないだろうかと、密かに願っています。そうすればミニ横笛自体の知名度も需要度もグッと上がるだろうし。
モダンファイフという呼び方が漠然としてわかりにくいのなら、「フルキー・クロマチックファイフ」とでも呼べばいいんじゃないでしょうか? あとは知ーーーらないっと(笑)
「モダンピッコロを持っているのに、なぜ敢えてShining Piperなどという幼児向けの安物の子供だましのキー付きファイフを買うのだ?」と意見される方もいるかもしれませんね。
ですが私はShining
Piperの、キーメカニズム的には極めてシンプルでありながら12音階を出せるという発想と設計技術により、ファイフの可能性を無限大に広げてくれたGUO社に感謝の意味を込めて、そして先述のとおりミニ横笛の知名度と需要度アップを願って購入したのでした。
それに、この幼児用の笛を吹いていたらきっと私まで前世の幼女時代の心に戻れるだろうと思ったので。
そういったShining Piperへの驚きとカラフルな可愛らしさと自分の幼女化願望に負けて、気付いたら指が勝手に購入ボタンを押していたの・・・ 私が押したのではないの。後ろの天使たちが勝手に私の手を操って購入ボタンへと導いたの。断じて私の意志では・・・・・・ないわきゃないわな。
同社のニューボイスピッコロよりも、このShining
Piperのほうが女の子のオモチャみたいな可愛らしさが満載で好きです。
っていうかモダンピッコロ全般よりもShining
Piperのほうが圧倒的に好きになっちゃいそう。
Shining Piperはフルノーマルでも充分吹きやすいです。私のツイートも参考までに。
https://twitter.com/mea_dot_jp/status/1038364787430711296
実践で使っている薄黄色のShining Piperを、一番のお気に入りのヒーリーの吹き心地に近づかせたいと思って、歌口周りを改造しました。
丸ヤスリと平ヤスリを使って盛り上がっていたエッジを削り、上から見た歌口の形をヒーリーと同じに整形して、アンブシュア・カットも施しました。作業時間は30分くらいでした。
歌口の両脇に残った削り残しの盛り上がりは、今後時間を見計らってヒーリーと同じように平らに削る予定です。つまり歌口の内径と形も、エッジの形も外面も、ヒーリーとソックリにする予定です。
それくらいこの笛をヒーリーの吹き心地に極力近づけたいので。
さーてと、残った改造箇所の作業がんばろーーーっと。
はい続きですよ。
さっき言った残りの盛り上がりを全部平らに削って、私の工作技術不足でちょっと表面処理が完璧には滑らかになりませんでしたが、エッジを含めた歌口周りの形がヒーリーと殆ど同じ形になりました。
ご覧のようにアンブシュア・カットもかなり施したので、理論上はヒーリーに近い吹き心地になって尚且つ息が効率的に音に変換されて高音部を出しやすくなるはずなのですが、さて実際はどういう特性に変わったのか、まだテストプレイしていませんのでレポは後日。