◇困った時の対処法(ウインドウェイ)◇


ウインドウェイに溜まった水分

演奏中にウインドウェイに水分が溜まっちゃって、音が出にくくなった場合は、演奏の切れ目の時に、エッジの上に指を当てて息を強く吹き込みます。

または、トーンホールを全部塞いで、更に右手の(というか管体末尾側の)小指を、ベルの部分(管体末尾の穴)に当てて、その状態で息を吹き込みます。息の逃げ場がウインドウェイの出口しかなくなるので、勢いよく水分が出て行きます。

切れ目のない演奏では、エッジに指を当てる方法はできないですよね。この場合は、演奏中のブレスの時にマウスピースから唇を離さないで、ブレスと同時に水分も吸い取る方法がいいです。

演奏後に水分が凍った場合は、使い古して不要になったカードを用意して、ウインドウェイ内部を通せるような大きさにハサミで切ります。

最初にウインドウェイに息を数回吹き込んで暖め、カードを使って吹き込み口側からウインドウェイ内部を突つく。これを何度か繰り返します。

準備さえできていれば、ぬるめのお湯にマウスピースを浸すほうが早いです。


ウインドウェイの汚れ

ひとつのティンホイッスルをある程度の期間吹き込んで、ウインドウェイの中がだいぶ汚れて困ったという時のために、ウインドウェイ内部の掃除の方法を紹介します。

一番確実で、隅々まで綺麗になるのは、固形石鹸を使う方法です。洗面所などに置いてる固形石鹸がありますよね。

まず、ウインドウェイの出口とエッジの間にある四角い穴に、あらかじめハンカチの端っこなどの布を入れて、ウインドウェイの出口を塞いでおきます。

洗面所などに行って、普通に手を洗う要領で、固形石鹸を水まみれにします。すると石鹸の表面が水でグニャグニャになりますよね。グニャグニャになった固形石鹸の表面を、爪を使っても何でもいいので削り取ります。

その削り取った石鹸をウインドウェイに詰め込んでいきます。石鹸を削り取ってはウインドウェイに詰め込む、これを繰り返して、ウインドウェイが塞がっちゃうくらい詰め込みます。

使い古しのクレジットカード、あるいはガソリンスタンドやレンタルCDショップの古い会員カードなどを用意して、ウインドウェイ内部を通るような大きさにハサミで切ります。カードの材質はプラスティック系統のものが無難でしょう。そうしないとウインドウェイ内部に傷が付いちゃうので。

このカードでウインドウェイ内部をこさぎます。ある程度までこさいだら、始めに入れておいた布を取り除いて、水道の蛇口にマウスピースをつけて洗い流します。洗い流しながら、時折カードでまたウインドウェイの中をこさぐ、これを繰り返して、石鹸のカスが取れるまで繰り返します。

中性洗剤を使う方法も、要領は固形石鹸と同じです。あらかじめ、ウインドウェイの出口とエッジの間にある四角い穴に布を詰めて、中性洗剤を直にウインドウェイに注入し、プラスティックのカードで、やはりこさぎます。

布を取り除いてから、水道の蛇口にマウスピースをつけて洗い流します。洗い流しながら、時折カードでウインドウェイの中をこさぎます。中性洗剤の泡が無くなるまで洗い流してください。

固形石鹸、中性洗剤、どっちの方法でも、水道で洗い流す時に、石鹸や洗剤の匂いが残らないように、よく洗い流すことですね。よく洗い流しておかないと、演奏中ウインドウェイ内部に水分が溜まった時、ブレスで水分を吸い取ったら、石鹸や中性洗剤の素敵な味を味わう経験ができちゃうので。石鹸や中性洗剤は無害ですけど、美味しい味ではないでしょうから。

できれば最後にやっておいたほうがいいことは、ウインドウェイの中に残った水分をよく乾かすことです。

割とよく水分を吸収する紙を用意します。ノートのページの切れ端やメモ用紙でもいいです。それを、ウインドウェイ内部を通せるように重ね折りにします。

これをウインドウェイ内部に差し込みます。

数回出し入れするようにして通します。そうするとかなり水分が吸い取られます。

ウインドウェイを完全にカラカラに乾かすためには、すぐにケースなどに入れないで、しばらく放っておくのもいいでしょう。


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