◇エイドスの世界(色彩界)へ◇


※このページにおいて、所々断定口調になっている部分がありますけど、断定口調のほうが伝わりやすいからそうしているだけであって、妄信しているわけではありません。霊界に行って見聞きしてきたわけではないですし、様々な霊界通信の書籍などから私なりに解釈して個人的な意見を書いているだけですから、私の断定口調を鵜呑みにしないで、ご自分でご判断をお願いします。


夢幻界(幽界)よりも一つ上の世界は、フレデリック・マイヤースが言うところの「エイドス」という名前の世界です。エイドスの世界は、別名「色彩界」とも呼ばれています。夢幻界の場合と同じで、呼び方が違うだけで意味は同じです。私が最も憧れる世界であり、(あくまでも今のところはですけど)私が最終到達目標にしている世界でもあります。

エイドスの世界は、夢幻界の世界が更に完成度を増した世界で、かつ、物質性がかなり希薄になった世界です。解りやすく言うと、エイドスの世界に存在する物質は極めて流動性に富んでいて、霊の姿かたちも物も自然の景色も、作りつけのような「形を維持した」ものではなく、霊の感情などに回りの環境が敏感・瞬時に反応し、色とりどりに変化して、あらゆるものの形状も常に変化している世界です。

夢幻界と決定的に違うところは、夢幻界での物質性を引き継いだ上で、その物質性に常なる変化を加えたものなんですよ。つまり、ありとあらゆる霊の姿かたちや景色や環境などが常に目まぐるしく変化している世界です。

このエイドスの世界は、夢幻界の面影をちょっぴり残してはいるものの、世界全体の性質とバイブレーションが夢幻界よりもはるかに高いことです。まさに、霊の感情などに回りの環境が左右される世界です。霊の姿かたちについては、想像力が壮絶なパワーを持って、自分の姿を自由自在に変えることができるそうです。そして自分の姿を見てウットリと悦に入る霊も居るそうです。もちろん人間以外の姿にもなれて、美の極致の姿になれるそうです。想像力が、夢幻界の想像力よりも抜群に発揮される世界だということがお解りでしょう。

ところで皆さんは、イギリスのコナン・ドイルという人物をご存知でしょうか? コナン・ドイルを知らなくても「名探偵・シャーロック・ホームズ」はご存知ですよね。その作者がコナン・ドイルなんです。コナン・ドイルは、「シャーロック・ホームズ」で莫大な印税を得たことは周知の事実ですが、霊界の研究を老後のライフワークとし、その霊界の研究に、印税で得た財産の殆どをつぎ込んだそうです。まさか「シャーロック・ホームズ」の作者コナン・ドイルが推理小説の作家を引退した後に霊界研究をしていたとは、おそらく一般の(霊界に興味の無い)人には意外でしょう。

そのコナン・ドイルが、亡くなってから3年後に霊界通信により送ってきた、霊界の界層と構造を描いたイラストがあるんですけど(「永遠の大道」43ページなどに載っています)、イラストをそのまま転載してはマズイので表にしてみました。

Celestial
(神界)

超越界
(人間的理知では知り得ない)

実相の世界

3
ニルバーナ・涅槃

2
宇宙的存在としての普遍的愛の活動

1
宇宙の造化活動への参加の初期

Mental
(霊界)

再生の手続きが行われる

3
形体なき存在への準備。神界へ上がる資質の不足する者は再生する。

2
直覚的悟りの世界

1
知的理解の世界

Astral
(幽界)

第二の死・無意識状態を体験する

虚相の世界

3
何ごとも思うがままに叶えられる世界
(サマーランド・ブルーアイランド・極楽)

2
邪悪性はないが低級な煩悩から抜け切れない者が集まっている

1
邪悪で自己中心的な欲望しか持たない

地球

基本的には、霊界での界層と構造はこの表のとおりと考えていいでしょう。マイヤースの言うエイドスの世界(色彩界)は、「第二の死・無意識状態を体験する」の直前辺りだと考えてよさそうです。エイドスの世界は、夢幻界(幽界)と霊界のちょうど狭間の位置にあるということです。ただし、エイドスの世界まではギリギリ地球の大気圏に属する、すなわち、人間界の面影を大なり小なり残しています。

エイドスの世界にしばらく居ついた霊は、更なる上の世界に上がるために、かつて死後直後の霊が中間境で半睡半夢の殆ど無意識状態に近い状態で過ごしたように、それと似たような状態を体験します。

ただ断っておきたいのは、夢幻界からエイドスの世界に上がるためには、「ある程度の資格」が要ります。要するに、その霊の霊性・霊格がある程度のレベルまで達していないと、守護霊さんや指導霊さんから「あんたはエイドスの世界に入る資格はないから、もう一度夢幻界で修行して、霊性・霊格を高めて出直してきたほうがいいね」と断られちゃうんです。最悪の場合には「もう一度人間界に再生して修行してくれば? あんたの場合はそれが一番いいからね」とまで言われちゃうこともあるんです。

私はそんなのイヤ! もう二度と人間界には再生したくないよ〜!

ただ、再生の決定権はあくまでも本人の自由意志に任されていますから、無理矢理、有無を言わさず人間界に送られるのではありません。霊本人が自分で向上心が芽生えて再生を決意するまでの間は、いつまでも再生しなくても、文句も言われませんし強制もされません。守護霊さんや指導霊さんはあくまでも霊に「再生したほうが、何かにつけて効率的だよ。霊界に帰ってきた時に効率的に上の界層に行けるからオススメなんだけど、どう?」と助言するだけなんですね。助言して再生する方向に導くものの、強制はしないんです。

私だったら、「再生だけは絶対にイヤです! 時間がかかっても、この霊界で修行を続けてエイドスの世界を目指します!」と言うでしょうね。それでも守護霊さんや指導霊さんは呆れちゃうどころか、霊自身の自由意志をまず何よりも尊重します。どこまでもお優しい方々です。守護霊さんや指導霊さんのような高級霊は、高級霊だからこそ優しくて、霊本人の気持ちを大切にしてくれます。つまり懐がとても広くて寛大なんですね。

ただ例外として、中には有無を言わさず再生させられるケースもあるようで。人間界での修行を自ら放棄して逃げ出す自殺はその最たるものらしいですけど、そうでなくても、生前イジメや嫌がらせなどで人を傷つけ、反省など全くしなかったために自分の魂をも残虐性によって傷つけた人には、因果律がキッチリ働いて償いの人生が待っていますので、そういう残虐性のカタマリのような人間は有無を言わさずすぐに再生させられる場合が非常に多いそうです。そして今度は自分が同じ苦しみを受ける番になると。怖いですよね。そういう人は自分で自分の首をどんどん絞めていってるのですから。ですので、イジメや嫌がらせは本人のためにもヤメたほうがいいんです。

話は戻って、エイドスの世界に入ってからは、だんだん類魂の存在を意識するようになっていきます。完全に類魂と合流する霊界に近い界層なだけに、そうなる(類魂の存在を意識するようになっていく)んですよね。類魂については、次のページで詳しく説明します。

さて、マイヤースの界層の説明は、人間界、中間境、夢幻界、色彩界、光焔界(こうえんかい)、光明界、超越界という風に、7界層になっていますが、日本でのスピリチュアリズム第一人者と呼ばれている浅野和三郎氏のコメントによれば、「ただ単に、西洋人の好みとして“7”という数字にこだわって7界層にしたのであろう。各階層の間にも中間境(冥府)があるのだから、全ての階層の間に中間境を置くべきである。つまり合計11界層とすべきである」とのことです。

でも、マイヤースの通信を訳した近藤千雄さんのコメントによれば、「浅野和三郎氏の“7界層否定”コメントは早合点なのであろう」というようなことを言っています。なぜなら、物質界の上の中間境の広さはとてつもなく広く、また中間境で暮らす霊の数も計り知れないほど多く、更に、そこで何十年・何百年も暮らしている霊もたくさん居るそうです。ですから中間境での生活は、立派に一つの「界層世界」と呼んでもいいのです。

夢幻界から超越界のそれぞれの間にも中間境は存在することはするのですが、そこに滞在するのは極めて短い期間なのです。中間境とは性質も全く違っていて、ただ単に短時間の無意識状態を体験した後、気が付いたら次の界層に来ていた、という、極めて小規模な界層なんだそうです。これで違いがお解りでしょう。

ですから、人間界と夢幻界の間にある中間境はれっきとした広い界層・長く留まる界層と考えるべきで、マイヤースの7界層説は正しいと言っていいでしょう。


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