◇「ムカムカパラダイス」について◇



「卵でムカムカ」より、初葉とムカムカ

少女向けアニメ「ムカムカパラダイス」についてのページです。詳しくは、

http://ja.wikipedia.org/wiki/ムカムカパラダイス

を見ていただくとして、「ムカムカパラダイス」は、ネット友人のFさんから教えてもらった作品で、とってもお気に入りのアニメです。

VHSビデオセット、ヤフオクで手に入れました〜。ずっと探していたから見つけられて嬉しい〜。

まずは外観の写真を。

これでセット全巻です。本当は、原作は全部で51話あるんですけど、製造の都合で全話は収録されていないようです。残念。

割烹着姿の初葉も素敵ですね。

この初葉の表情↓いいな〜。独特の雰囲気をかもし出していて好きです。

これこれ、この顔↓

一言で言って、「カッコイイ!!」です。初葉は基本的にどんな仕草や表情をしてもカッコイイんですけど、これは特にカッコイイですね。でもこのコマ、作品の中で出てきたかなー?

 

ムカムカが使っている「ぴかポコハンマー」って、ドクが作った(普通のカナヅチを改造した)ものだったんですね。

ここらへんから、話が所々飛んでるんでしょうね。製造の都合で収録されなかった話があるという・・・残念残念。

ついに出ました、↓まごころペンダントだ〜〜〜!

「蘭華のヒ・ミ・ツ」が入っているのは個人的にすごく嬉しい。初葉と御殿場が心の中でわかり合う、いい話だもん。

「川上からの手紙」の前に「散歩でムカムカ」が入っていないのが、本っ当〜〜〜に残念。「散歩でムカムカ」には何度涙したことか、というほどお気に入りの話なので。


「ムカムカパラダイス」を以下「ムカパラ」と略しますけど、製作者の話によれば、「ムカパラ」は、「人間が作り上げたお金で成り立っている現代社会から抜け出して、素の人間の状態に戻る」ことを強くイメージした作品らしいんです。

そう考えると、マリーベルの花魔法界が霊界ソックリであったように、ムカパラの恐竜島の世界も、幽界(夢幻界・サマーランド・ブルーアイランド)そのものというかんじですね。これはFさんからご意見をいただいて、「なるほど、そうか! そう言われれば幽界にソックリかも」と納得した次第でした。だって、地上の風景や家屋をそのまま残しながらも恐竜島という、とんでもなく原始的な世界に行っちゃうんですから。

そしてその恐竜島で、お金や物質には変えられない大切なもの(真心、自然の恵みに感謝する心)を学んでいき、素の人間の心に戻っていく登場人物たち、まさに死後の世界をイメージしていると思います。

そして、ムカムカのぴかポコハンマーや初葉のまごころペンダントは、本人にしか使えない、真心からのお願いじゃないと叶えてくれない、というところが、とっても素晴らしいと思います。

正直言って、ムカパラを見始めた当初は、「なんだかドタバタしていて落ち着かないアニメだなぁ」としか思わなかった(そりゃ基本ドタバタコメディですから)んですけど、恐竜島が幽界を意識していることや、ぴかポコハンマーやまごころペンダントの存在意義を知ってからは、それまでのムカパラを見る目が180度変わりました

そうなんですよ、「こんなに素晴らしい意味が込められた作品だったんだ!」とわかってからは、もう、マリーベルの次くらいに好きになっちゃったかも、っていうくらいにお気に入りになりました。

参考までに、ムカパラが幽界や霊界をイメージしていることを象徴付けるような夢を見ました

余談ですけど、ムカパラの舞台である「高ヶ谷商店街」って、実は渋谷の幡ヶ谷をイメージしているんじゃないかと思うんです。「高ヶ谷」と「幡ヶ谷」、字面も似ていますし、駅前は高層ビルやデパートやマンションが立ち並んでいるけれど、ちょっと離れれば昔のまんまのレトロな商店街があるって部分が、幡ヶ谷をイメージしているのかもしれない、と思いました。

Fさん、本当にいろいろな素晴らしい少女向けアニメを教えていただいて、ありがとうございます。大感謝です!

 

そしてそして、Fさんが、なんとまた、「サイトに載せちゃっていいですよ〜」と画像を送ってくださいました。

「ステーショナリーセット、本2冊、本2冊の裏表紙、大百科の方の裏表紙アップ、ムカパラウォッチとにぎやか友だちセット、占い全百科の中に描いてあるまごころペンダントアップ」とのことです。

いや〜〜〜嬉しい! 心温まるグッズたちですね〜本当に。これでこのページも賑やかになりました。Fさん、またまたありがとうございました〜! 感謝してもしきれません。

 

そして、アニメージュ1994年9月号より抜粋すると、

「任務了解。
 いよいよ高ヶ谷商店街に戻る日がやってきました。
 初葉たちが恐竜世界から元の世界に戻るということは、
 初葉たち人間がひとつの使命を果たしたからであり、
 従ってこの世界の物語もその役割を終えることになりました。
 (うー、残念!!)。
 あの得体の知れない鶴と亀に教えられた
 「初葉たちが恐竜世界で果たすべき使命」について
 みんな一生懸命考えました。
 結構深い物があるんだな、コレが。
 つまりですね、常識という衣を着た人間たちが、
 一枚一枚それを脱ぎ捨て、恐竜家族と同じ無垢な状態を取り戻す。
 これこそが初葉たち人間に課せられた使命だったのです。
 偉大なるマイペース恐竜ムカムカは、その媒介役を果たしたのです。」

とのことらしいです。最終回に向けての制作側のコメントだったらしいです。素晴らしいです本当に。まるで人間が死んで霊界に帰って、欲望も何もかも昇華して、生まれる前の素の状態に戻るのと同じではありませんか。製作者さんたちは、そこまでちゃんと考えてムカパラを作ったんですね。非常に奥が深いアニメです。

昔からの言葉で「自然に帰れ」ってありますけど、ムカパラ風に言うならば、「恐竜家族のように自然にまかせて、地上でのムダな欲やプライドを捨てて、まごころペンダントを使えるくらいの優しい心で生きなさい」って意味なんだと思います。これもFさんからいただいたアドバイスです。


予約していたとおり、2014/12/24(水曜日)、ムカパラDVD-BOX1届きましたー! 夢にまで見たDVD化、こうして手に取れるとは思っていませんでした。

DVD-BOX1の外観の写真です。包装のフィルムには「初DVD化」のマークがありました。


左から、解説書(ブックレット)、ケース、本体です。


裏側です。


Discは3枚組みです。


BOX1には第26話まで収録されています。ノンテロップオープニングというのは、いわゆるOPのカラオケバージョンです。


開封する時に破いちゃったけど、包装のフィルムには「初DVD化」のマークが・・・約20年ぶりですもんね〜。当時からのファンにとっては非常に感慨深いでしょう。めでたいことで。


そしてDVD-BOX2、予定通り2015/1/30(金曜日)に届きました〜。外観の写真です。

さて、フィルムをはがして開封してみましょう。

BOX2からは、更にいいお話がたっくさん詰まっています。「オバケでムカムカ」や「ムカムカの子守歌」を始め、泣いちゃった話も多いです。

当たり前ですけど、「散歩でムカムカ」が入ってる〜〜〜!! チョ〜嬉しい〜〜〜!!

「なつかしの商店街」も、と〜〜〜ってもいい話やわ〜。エンディング近くで泣いちゃったよ。

これで全話網羅。DVD-BOX発売に本当に感謝です。

ノンテロップエンディングというのは、EDのカラオケバージョンです。

 

ブックレット(解説書)の中身の画像はこちら(大きいので、別ウインドウで開きます)。

 

Fさんいわく、「マリーベルやムカパラは子供が感情移入しやすいように作ってある」とのことですけど、本当にその通りだと思いました。セーラームーンやプリキュアとかはどこまでも「カッコイイ!」っていうイメージなんですけど、マリーベルやムカパラは「マリーベルすごい! 素敵! あんな心になりたい」とか、「ムカムカかわいい! ムカムカ優しくて素敵! 初葉お母さん頼もしい、憧れる〜」ってな風に思っちゃいます。


ムカパラの恐竜島が幽界をイメージしたことを強く意識しながら、改めて第一話から話を見直してみたんですけど、もう「感動!」の一言でした。いかに無垢で純粋で優しい真心が大切か、それをムカパラは教えてくれていると思いました。地球上のみんながまごころペンダントを使えるような優しい心になれたら本当に素敵だと思います。そうすればこの世から戦争も争いごともなくなって、地上パラダイスが訪れるのになぁって思います。

私が紹介するとどうしても霊界がらみになっちゃいますけど、それを差っぴいても、いやーーー、ほんっとうに弱いなぁーーーこーゆう作品に。

 

余談ですけど、ムカパラの作画担当者の中では、個人的に渡辺明夫さんの絵柄が大好きです。「恐竜の怖いもの」、「学校でムカムカ」、「恐竜がいっぱい!」、「あけましてムカムカ」、「川太がんばる!」、「花見でムカムカ」、「なつかしの商店街」、「シュンとしたニカニカ」、「地図伯爵ブンドイ」の作画監督を務めている人です。この人の描く初葉の絵柄と表情は、個人的にとってもお気に入りです。特に初葉がお姫様になる話の「地図伯爵ブンドイ」、よかったですー。ブンドイの言葉、「謝る勇気さえあれば、幻の戦士は消える」、いい言葉だ〜。

ブンドイがムカムカに言った言葉、「君の素晴らしさは、心の扉にカギがかかっていないことだ。いつでも誰もが自由に出入りできるように、心が柔らかく開いている。そういう心に、幻の戦士は住み着くことができないのだ」、これもいい言葉だ〜。もう涙ものです。

「地図伯爵ブンドイ」は、初葉の絵柄・表情・仕草・喋り、どれをとっても文句なしに私的にトップです。初葉がブンドイから「素晴らしく理想的なお姫様扱い」されて、照れるんじゃなくて「イエーイ!」とリアクションするところなんか、もう最高です。初葉の声を演じている渡辺久美子さんのあのノリのいい人柄がそのまま出たような回だと思います。この回は、日本アニメーション全体で作ったというウワサは本当なんでしょうかね? だとしたら完成度の高さにも頷けるというものです。


「地図伯爵ブンドイ」より、渡辺明夫さん作画の初葉

渡辺明夫さん作画のお話は、初葉の「おおげさなくらいの内股や女の子らしい仕草」がよく表れていると思います。Fさんによれば、「サバサバした初葉が女の子らしい仕草をすることによってキャラクターのバランスを取っているのではないか」ということです。なーるほどー。表情もですけど、渡辺さんの描く初葉の仕草も個人的に大好きです。作画も渡辺さんで、声も渡辺さん、と、一緒ですね(笑)。

 

「なつかしの商店街」、とってもいいお話ですわ〜。ポラーノさんが体調を崩すところの音楽も涙を誘うし、人間として大切な「優しさ」を教えてくれるお話だと思います。

Fさんいわく、「ムカムカパラダイスは、ドタバタギャグの皮をかぶった哲学」なんだそうで、私はそこまでは読みきれていなかったんですけど、「なつかしの商店街」を何度も見返していくうちに、「優しさと調和の心を決して失わない、人間としての本来の生き方を教えてくれる」という意味で、確かにムカパラには哲学のような要素も多いのかもしれません。今後更に全話通して何周も見返していくうちに、その要素をもっと感じ取れるようになれたらいいな、と思います。

 

どこかの動画へのコメントで、初葉のことを、「目が小さいし、こんなに見た目が地味なヒロインは見たことがない」って言われてましたけど、そこ! そこなんですよ初葉の魅力は! どこにでも居そうな庶民的な可愛らしさを持った女の子、そこが初葉の最大の魅力なんだと思います。もし初葉までもが御殿場みたいなドハデな外見だったら、少なくとも私はドン引きしちゃいますよ〜お?(梅野泰靖さんのマネして語尾上げ)

「単におかっぱフェチだから初葉の髪型に惚れたんだろ」みたいな突っ込みは却下(笑)。初葉のおかっぱはただのおかっぱじゃないです。あんなに奥が深くて描きにくいおかっぱは無いと思います。

あと、Fさんと話してて教えてもらったんですけど、各キャラの髪の毛の色が実写の人間の色に近いのは、少年漫画にあるような、よりリアルさを出すための手法なんじゃないか、ということらしいです。「アニメでの限界の色素表現」なんだそうで。1993年当時はセーラームーンやマリーベルなどのピッカピカ髪色が多い中、あえて黒髪を選んだ理由も、もしかしたら「どこにでも居そうな地味に可愛い女の子」な初葉の魅力を引き立たせるためだったのかも? いやー、ほんとにFさんには教えられることが多いわー。感謝感謝です。

 

Fさんは、↓この初葉の表情が大好きだそうで、私も「素敵!」って思いました。


「祭りだ! ムカムカ」で、お父さんから「初葉は、おみこしとごはん、どっちが好きだ?」と言われて、「にひひ」というような笑いを見せるところ

Fさんは、初葉のこの表情や態度も大好きだそうで。


「恐竜の怖いもの」より、初葉:「あら別にぃ〜?」「あっそぅ、そりゃ〜よかったね


「あけましてムカムカ」より、初葉:「ったく、毎日が誕生日だったり毎日がクリスマスだったり、もう付き合ってらんないわよ

どれも御殿場に対して行うポーズですね。実は私も大好きだったりする(笑)。ちなみにこれらのお話、偶然にも、どれも作画が渡辺明夫さんですね。

 

んっと、初葉のことばっかり書いていないで他のキャラのことも書かなきゃ(笑)。

初葉の親友の新子も、けっこうお気に入りです。あの地味で淡々と喋るところが好き。家は薬屋さんのようですね。

それから、やはり某動画のコメントで、「絵柄が少女漫画チックじゃないから男の俺でも見れた」って人も居ました。まてよ? ひょっとするとムカパラの製作陣は「女の子だけじゃなく男の子の視聴者もターゲットにする」というコンセプトを持っていたのかもしれないですね。だって根っからの明るいスケベな世之助とかの存在って男の子に受けそうじゃないですか?(笑) そーゆう風に、男女問わず受け入れてほしいという製作側の願いが込められている作品なんじゃないかなーという気もするんですよねー。いやー、そーゆうコンセプトでもいいから、とにかくもっと知名度が上がってほしいわー。本当に素晴らしい作品だから。

何かトラブルや騒動があると、かなりの高確率で御殿場が絡んでて、それを見るたびに

「ま  た  御  殿  場  かwww」

と思います。もう何回この言葉を発したか覚えてないくらいに(笑)。

 

「散歩でムカムカ」で、恐竜島が食料危機になった時、半漁人さんが川で釣りをしているところに初葉が食べ物を持って行って、「こんな時だもの。お互い様よ。助け合わなきゃ」と言うシーン。

大好きです。初葉の「助け合いの精神」が心にいつまでも響いています。「助け合うこと、たったそれだけのことで人はお互いに幸せな気持ちになれる」ということを「散歩でムカムカ」は教えてくれている気がします。

そして、まごころペンダント発動。この初葉の表情、りりしくて素敵です。バックに流れる悲しげでいて優しい音楽も、とっても好きです。

いつかこの音楽、ティンホイッスルで吹いてみたいなぁ。

吹いてみました

 

2015/02/20追記:GYAOにて「ムカムカパラダイス」で検索すると、期間限定でムカパラが第一話から無料配信されています。お見逃しなく! 初見の人でも気に入ったらDVDを買いましょう! 見たい人は↓をクリック。無料で一話から見れます。

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