はじめに
テナー管はトーンホールが大きいので、指の細い人は慣れるのに時間がかかるかもしれませんけど、がんばってください。肺活量も息の強さもある程度必要なので、それもトレーニングしましょう。ソプラノ管をとことん練習して吹きこなせるようになってから、それからテナー管の練習を始めたほうが、よりスムースにいくでしょうね。
トーンホールの押さえ方
ソプラノ管とは違い、テナー管はストレート・フィンガーが基本です。chiff&fippleのサイトのLow管のページ、上から1/3くらいスクロールしたところに、押さえ方の写真と説明が載っています。
http://www.chiffandfipple.com/low.html
構え方
右手の小指を当てるのはほとんど不可能ですから、落下を防ぐためには水平に近く構える必要がありますけど、トーンホールを全部開けた時に右手の薬指を添えて落下を防ぐ方法もあります。これならば下向きに構えても大丈夫です。
スザートに付属している「親指止め」
スザートに付属の「親指止め」は、親指に引っ掛けて構え、ホイッスルの落下を防ぐものです。
管体に取り付けると、こんな風になります。
右手と左手、どちらの親指に引っ掛けるのかは、個人の自由で構いません。
この部品は、「置いているホイッスルがコロコロ転がって転落するのを防ぐ」というメリットもありますけど、本来の目的は「親指止め」のためです。
トーンホールを全部塞いで、音がひっくり返る寸前のところで息の強さを保ってください。
息を強くして2オクターブ目に入ったら、正しいピッチに上がるまで調整してください。
ブレス(息継ぎ)はテナー管の生命線とも言えるものなので、とことん練習しましょう。
2オクターブ目の後半部分で苦戦している人は、唇の中の息の通り道を「ウインドウェイの幅よりも狭くする」という方法で吹けばラクです。
また、強く吹くというよりは「息のスピードを速くする」カンジで吹けば、意外とラクに出せます。