Low管、Lowホイッスル
低音版のティンホイッスルは、よく「Low管、Lowホイッスル」などと呼ばれます。もちろんこれもたて笛です。私が持っているものはその一部で、テナー音域を出す「テナー管、テナーホイッスル」というものです。
Low管にもいろんな音域のものがありますけど、テナーD管の場合は、ソプラノD管の出せる音域をまるごと1オクターブ分下げたものです。
Susato
Tenor D tunable
吹き込み口側から見るとこんなカンジです。くわえる部分はかなり太いです。
テナーD管の管体の長さはソプラノD管のほぼ2倍あります。
スザートのテナーDは、管体が2ピースになっていて分割できます。これは収納に便利かも。
20世紀後半辺りに、イギリスのバーナード・オーバートン(Bernard Overton)氏がテナー管を発明したようです。それ以後いろんなメーカーのテナー管が出てきたようです。先述のスザートも同様。
オーバートン(Overton)の廉価版として、ハーディー(Hardy)というメーカーのチーフテン(Chieftain)というブランド名のテナー管がありますけど、廉価版のチーフテンとは別に、あからさまにオーバートンのテナー管を完全にマネて作ったモデルもあるようで、困ったもんです。マネはいただけません。
テナー管は、アンブシュアで全く苦労しない点も含めて、尺八の音色をカスレさせた・うねらせたような独特な音色が、最大の魅力でしょう。