◇困った時の対処法(ピッチ修正)◇


マウスピースを動かすチューニング

ウォルトンとかジェネレーションみたいな、管体にマウスピースを差し込んでるタイプで、セッションの時にピッチがズレてて困る場合があります。その対処法です。


Generation Soprano D


Walton's Standard Soprano D

このタイプはマウスピースを動かしてチューニングできることが多くて、実際に演奏現場でもよく使われています。

まず、マグカップやコーヒーカップなどに40度くらいのお湯を入れます。40度というのは単なる目安で、熱すぎるお湯はダメということです。機種によってはマウスピースが変形しちゃうので。そのお湯にマウスピース部分を2〜3分間ほど浸します。

2〜3分間経ったらカップから取り出して、管体とマウスピースを持って、左右にねじるように回しながらマウスピースを抜きます。

マウスピースが抜けたら、管体に付着していた糊を拭き取っておいたほうがいいでしょうね。

再度マウスピースを差し込んで、マウスピースを動かしながら吹いてピッチを合わせます。

ジェネレーションは、A=445Hzから446Hzくらいを基準にチューニングします。

ウォルトンのスタンダードは、A=442Hzから443Hzくらいを基準にチューニングします。

無理矢理A=440Hzに合わせると、笛の特性がガラリと豹変しちゃいます。そのまま吹き続けていると、雑な息使いしかできなくなっちゃうんですよ。

今まで苦労してマスターした微妙な息使いのテクニックが失われてしまうという、落とし穴です。チューニングは便利で手軽そうに見えますけど、この落とし穴には注意してください。私も一度この落とし穴に落ちて、苦労した経験があるので。


お湯で温めても外れない時

お湯で温める方法でもマウスピースが外れない時、その時はどうやってマウスピースを外すのかを紹介します。

お湯で温めても外れないマウスピースの機種の代表的なものとして、ウォルトンのギネスがあります。


Walton's Guinness Soprano D

また、フィードグの一部のモデルにも、お湯で外れないモデルがあるようです。


Feadog Brass Soprano D

ここでは、ウォルトンのギネスのマウスピース取り外し作業をしますけど、作業の方法は、どれでも同じ要領です。

ライターで管体をあぶって、マウスピースを外す作業です。ライターは100円ライターで充分です。

この作業は、ひとつ間違えばマウスピースを溶かしてダメにしてしまう危険なウラ技なので、作業要領をよく読んでから作業してください。

ライターであぶる作業は、マウスピース自体をあぶったらマウスピースが溶けちゃうので、重要なのは、「あぶる位置を管体のみにする」ことと、「あぶる時間を短時間にして、何回かに分ける」ことです。

管体が熱くなるので、管体を持つほうの手には、何かしらの手袋をはめたほうがいいでしょう。

あぶる位置と管体からの距離は、写真の通りです。


あぶる位置と距離はこれくらいで

これで、あぶりながら管体を回します。管体のラベルがコゲないように、素早く回したほうがいいです。


管体をクルクルっと


ラベルがコゲないように注意

管体を2〜3回ほど回転させてあぶったらひとまずヤメて、管体が完全に冷えたら再度同じあぶり方をする、これを何度か繰り返します。

あぶるのは、これで終わりです。管体とマウスピースを握って、軽く雑巾を絞る要領で、ねじりながら回します。


やれやれ、やっと外れた〜。

ライターであぶる作業を繰り返すのは2〜3回でいいと思いますけど、2〜3回やってもマウスピースが外れない時は、また同じ作業を繰り返してください。

それから、マウスピースの固着を防ぐ方法を紹介します。

ギネスのマウスピースは、一度は外れても、差し込んでしばらく使ってると、また差し込み部分が固着してくるので、固着を防止するために管体の差し込み部分をサンドペーパーでジョリジョリ削って、黒い塗装を綺麗に剥がしておきます。

注:フィードグでは、この作業をする必要はありません。


このくらいの範囲を削る


これでまた差し込む

うっかり削りすぎて差し込み部分がユルユル気味になったら、ジョイントグリスを買ってきて、差し込み部分に厚めに塗ればいいですよ。ユルすぎず固すぎずの丁度いい抵抗になります。


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